EU、英米貿易協定を非難

ブリュッセルはロンドンより良い協定を求めている

RT
16 May, 2025 20:36

EUの貿易担当大臣は、英国の対米貿易協定を批判し、EUにとってより有利な条件を確保しない限り、EUはワシントンに対する報復措置を検討する可能性があると警告した。

この反発は、ドナルド・トランプ米大統領とキーア・スターマー英首相との間で先週結ばれた限定的な協定に続くもので、英国の輸出品に対する基本関税10%を維持する一方で、鉄鋼と自動車に対する高関税を緩和するものだ。

トランプ大統領は、欧州の自動車メーカーや金属生産者を標的とした一連の関税を導入している。

スウェーデンのベンジャミン・ドゥーサ貿易相は木曜日、ブリュッセルでのEU通商閣僚会議に先立ち記者団に対し、「もし英米間の取り決めがヨーロッパが得るものであれば、アメリカは我々の側からの対抗措置を期待することができる」と述べた。

ドゥーサの懸念はフィンランドのヴィレ・タヴィオも同じで、彼はこの協定を「英国にとって(決して)最適な協定ではない」と評した。

フランスのローラン・サン=マルタン貿易相は注意を促し、EU圏は「10%の相互関税で止まることは良いニュースだ」と考えることに「警戒」すべきだと述べた。「欧州委員会は先週、ワシントンとの協議が難航した場合、950億ユーロ(約1060億ドル)相当の米国製品を対象とする対抗措置のリストを提示した。

トランプ大統領のピーター・ナバロ通商顧問は、EUがこの計画を進めることは「重大な間違いを犯す」ことになると警告し、この措置は逆効果だと訴えた。

今週、マロス・セフコビッチ欧州委員会通商担当委員は、ハワード・ルトニック米商務長官と話し、協議を強化することで合意したと述べた。7月上旬までに合意に至らなければ、トランプ大統領がEUのせいにしている大西洋貿易赤字の縮小を目指すなか、関税は20%に上昇する可能性がある。

北京も今週、英米合意を批判し、ロンドンが圧力を受けてワシントンに同調したと非難した。この協定は、国際協定は第三国をターゲットにしてはならないという「基本原則」に違反していると主張した。

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