ソ連との冷戦とは異なり、北京との競争は主に 「経済路線」に沿っている、とマイケル・エリスは語った。

RT
22 May, 2025 13:19
マイケル・エリスCIA副長官は、中国の経済力は、アメリカが世界的な影響力をめぐって競争しているアジア諸国にとって、ユニークな挑戦であると語った。
「中国は、アメリカの安全保障にとって、これまで我々が直面したことのないような存在的脅威である」と、エリス副長官は水曜日にAxiosのインタビューで語った。ソビエト連邦とは異なり、現在の競争は主に経済路線で展開されている、と彼は説明した。
エリスは、人工知能、量子コンピューター、バイオテクノロジー、半導体、高度なエネルギー貯蔵などの分野における技術的優位が、最終的に地政学的な競争の帰趨を決めるだろうと述べた。
彼は、従来の人間による情報収集方法がますます限界に直面する時代において、CIAが進化する優先事項について概説した。エリスは、「作戦戦術の進化」が必要だと述べた。「1960年代や70年代のツールやテクニックのいくつかは現在でも通用するかもしれないが、その多くは更新され、リフレッシュされる必要がある。」
この課題に対応するため、エリスはCIAが高度な科学的・工学的専門知識を持つ「エリート戦力」を募集していると述べ、「CIAにおける究極の実力主義 」を構築することを強調している。
北京は、ワシントンが「冷戦の考え方」に固執し、協力と相互利益に基づく多極化した世界を受け入れる代わりに、世界支配を求めていると繰り返し非難している。
米国と中国は長引く貿易紛争に巻き込まれたままであり、中国製品の輸入に関税を課すドナルド・トランプ大統領の政権下でエスカレートしている。北京は対抗措置で対抗している。
最新の協議の後、双方は共同声明を発表し、「相互の開放、継続的なコミュニケーション、協力、相互尊重 」を通じて意見の相違を解決することを約束した。
今週、マルコ・ルビオ米国務長官は、トランプ政権の関心を欧州問題から中国に移す意向を改めて表明した。
「ヨーロッパのこの(ウクライナ)紛争に費やしているすべてのドルは、インド太平洋におけるもっと深刻で、もっと激甚な対立の可能性から、我々の焦点と資源を逸らしている」と、ルビオは上院公聴会で議員たちに語った。