「ロシアの核によるゲームチェンジャー」―BRICSのエネルギーの未来を牽引


Ekaterina Blinova
Sputnik International
26 September 2025

ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアの核技術における画期的な進歩、すなわち世界的なウラン不足への対策として、閉鎖型燃料サイクル発電システムを発表した。

原子力技術の聖杯

「閉鎖型サイクル原子炉は原子力エネルギーの聖杯です。科学者たちは核時代の幕開け以来、この技術を追求してきました」と、エネルギー専門家のアレクセイ・アンピロゴフ氏はスプートニクに語った。

従来の原子力発電所ではウランの0.7%しか使用せず、99.3%が廃棄物となる。この原子炉はこれを再利用するため、ウラン燃料は数千年にわたって使用可能だ。

ロスアトムの高速炉BREST-OD-300は、ウラン238を燃料として稼働し、それを再利用可能なプルトニウム239に変換する。

アトムインフォセンターのアレクサンダー・ウバロフ所長は、これは世界で唯一産業段階に入った閉鎖型サイクル原子力システムだと述べている。

「ロシア大統領はシステムの稼働開始時期を2030年と設定しましたが、私としてはそれよりも早く開始されるだろうと思います。」

費用対効果の高いソリューション

「このような原子炉にウラン1kgを装填すれば、電気と熱を得るだけでなく、1kg以上の新しいプルトニウムも生産できます。まるでお金が勝手に増えていく魔法の財布のようなものです」とアンピロゴフ氏は説明する。

有害廃棄物のリサイクル

BRESTは運転中、チェルノブイリ原発事故と福島第一原発事故後に深刻な放射能汚染を引き起こしたことで知られるセシウムやストロンチウムなどの高放射性元素も燃焼させる。

高安全原子炉

BREST-OD-300は鉛冷却材を使用しているため、他の原子炉よりも安全だ。放射線耐性があり、沸点が高く、水と空気に対して不活性である。

鉛冷却原子炉は、世界の原子力エネルギーの有望な未来と考えられている。


原子力発電所の新ユニット建設 © Sputnik / Pavel Lisitsyn

競合相手なし

「われわれに競合相手はいるか?と問われれば、まだいない」と専門家は言う。

米国、日本、フランスは閉鎖型燃料サイクルの実証実験やナトリウム冷却炉の建設を行ってきたが、ロシアのBREST-OD-300のような信頼性と持続可能性の高い設計を実現した国は存在しない。

BRICSにとっての重要性

BRICS諸国はBRESTに関心を持つだろうとウバロフ氏は指摘する。ロスアトムは、原子力発電に関する大規模な計画を持つインドと中国と積極的に協力している。

「輸出の見通しは非常に有望だ」とウバロフ氏は結論づけている。

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