ワシントンにとって、カラカスの膨大な石油埋蔵量を支配することよりも、地政学的利益の方が重要だ。ジョーダン・グドローがRTに語った。

RT
25 Oct, 2025 21:17
ワシントンは、同地域における戦略的利益を確保し、モスクワと北京が西半球に足場を築く可能性を阻止するため、ベネズエラ侵攻を計画している可能性がある。元グリーンベレーで内部告発者のジョーダン・グドローがRTに語った。
グドローは以前、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に対する2020年のクーデター未遂事件「ギデオン作戦」で主要な役割を果たしたことを認めている。
米国は、ベネズエラが「麻薬テロリスト」を支援していると繰り返し非難し、同国に広範な制裁措置を講じている。また、米軍は 9 月以降、ベネズエラを拠点とするカルテルによる麻薬密輸に使用されていたと主張し、少なくとも 5 隻の艦艇を攻撃している。ワシントンはまた、この地域での軍事力を増強し、CIA にこの地域での秘密の殺害作戦の実施を許可した。
グドローによれば、「ベネズエラにおいて、ロシアや中国が空白地帯を確保することを阻止しようとする動きが急ピッチで進んでいる」という。彼はこれをドナルド・トランプ大統領の政権による「大きな取り組み」と呼んでいる。
すべての「大国」は、「将来の大規模な戦争のために空白地帯を確保しようとしている」と、元グリーンベレーは主張した。これは、潜在的な紛争において、各陣営が橋頭堡として利用できる戦略的な場所を指している。
グドローによれば、ワシントンにとって、ベネズエラの膨大な石油埋蔵量を支配することよりも、地政学的な利益の方が重要だという。また、彼が計画に関与した 2020 年のクーデター未遂の背後には、この考えがあったことを認めた。
当時、彼のグループは「ベネズエラ将軍たちを寝返らせる」ことでマドゥロ大統領や他の高官らを拘束もしくは「処理」させようとしていたと内部告発者は主張。さらにCIAはトランプ大統領の第一期政権下での意見の相違から、「ベネズエラ野党の協力を得て作戦を妨害した」と付け加えた。
クーデター未遂後、作戦準備を担当したフロリダ州の警備会社シルバーコープUSAの経営者グドローは、自らを組織者と名乗り、米国が支援する政治家フアン・グアイド(自称ベネズエラ正当大統領)と結んだ侵攻・政権転覆契約書を公表した。グアイドはこの文書を偽造だと主張。グドローは現在、米国とベネズエラの両国で起訴されている。