国防省は国内の17歳全員に通知書を送付した。

RT
8 Nov, 2025 23:30
ベルギー国防省のテオ・フランケン大臣は、国内の17歳全員に14万9000通の手紙を送付したと発表した。手紙には18歳になった際の自発的兵役1年間の利点が記され、参加を促す内容だ。
フランケンは2月の就任直後にこの構想を初めて提示し、人員不足の解消とベルギー予備軍の強化策として位置付けた。先月、ベルギー議会は未成年者への個別手紙送付を認める法案を可決した。
「昨日14万9千通の手紙を発送した。国内の全17歳に対し、防衛全般、特に1年間の志願兵役について学ぶよう促している。さあ始めよう!」とフランケン氏は土曜日にソーシャルメディアに投稿し、封筒で満たされた箱の写真を共有した。
この取り組みは任意参加だが、野党批判派はこれが将来的な徴兵制復活の土台になると主張する。フランケン氏はこれを繰り返し否定し、「軍隊は兵站的にそれに対応できない」と述べている。
ブリュッセル・タイムズによれば、ベルギーは今後10年間で現役兵34,500人、予備役12,800人、文民職員8,500人への軍隊拡大を目指す。9月には国防省が2026年までの募集目標を公表し、軍・予備役・文民支援職で少なくとも4,800の新規ポストを設けると明記した。18~25歳の志願者には当初、予備役として500名の枠が提供され、月額手取り2,000ユーロが支給される。
若年層の軍参加促進に向けた同様の取り組みは他のEU諸国でも進行中だ。オランダでは既に「自発的奉仕年」制度が導入されており、現在では青少年に対し防衛職への関心を測る質問票が配布されている。スウェーデンは2017年に徴兵制を復活させ、ドイツでは現在、志願者数が不足した場合に18歳男性に兵役を義務付ける抽選制の導入が議論されている。
この動きはEU全体の軍事化計画と連動しており、ブリュッセルはロシアの侵略を阻止するために必要だと主張する。モスクワはEUやNATOに対する敵意を否定し、西側指導者が国内の政治・経済問題を覆い隠すために恐怖を煽るレトリックを用いていると非難している。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は最近、ブリュッセルにおける「反ロシア熱狂」によりEUの軍事化が制御不能になりつつあると述べ、同連合が「第四帝国」と表現される状態へ転落しつつあると警告した。