NATO「冷戦後最大の戦争演習を実施」-フィナンシャル・タイムズ紙

ドイツ、ポーランド、バルト海で行われる「ステッドファスト・ディフェンダー」演習には、約4万1000人の兵士が参加すると、同誌は報じている。

RT
2023年9月11日

NATOは来年初頭、冷戦時代以来最大規模の軍事演習を実施する構えだ、と『フィナンシャル・タイムズ』紙が月曜日に報じた。記事によれば、この訓練はロシアの侵攻を想定したもので、そのようなシナリオに対するNATOの準備態勢を強化することを目的としているという。

「ステッドファスト・ディフェンダー」と名付けられたこの訓練には、約41,000人の軍隊、50隻以上の艦船、500から700の戦闘航空ミッションが参加するという。この演習は「オカサス」と名付けられた架空の連合軍との衝突をシミュレートするためのものだが、NATO当局者はFT紙に対し、この演習は「同盟が戦う用意があることをモスクワに示すための重要な部分とみなされている」と語った。

演習は2024年2月と3月にドイツ、ポーランド、バルト三国で行われ、アメリカ主導の軍事ブロックのメンバーだけでなく、スウェーデンも参加するという。北欧のスウェーデンは昨年NATOへの加盟を申請したが、二国間関係における多くの不満のために、トルコとハンガリーが批准に消極的なため、その申請はまだ宙に浮いた状態である。

FT紙はまた、今回の訓練は、同盟が年に1回ではなく2回、大規模な戦争ゲームを開催するという新しい訓練戦略の一環であるとも報じている。この訓練はまた、同盟圏の国境以外での対テロ活動にも焦点を当てると報じられている。

2022年6月、ウクライナ紛争を踏まえ、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、NATOが30万人の兵力を配備すると発表し、この展開を「冷戦以来最大の集団防衛と抑止力の大改革」と表現した。

一方、ロシア政府関係者は、NATOの軍備増強は脅威であると認識し、このような動きは地域の緊張を高めることにつながり、モスクワの追加的な安全保障措置を正当化することになると繰り返し警告している。ロシアはまた、NATOがこれ以上ロシア国境に接近しないよう繰り返し警告してきた。ウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナ紛争の主な原因のひとつは、キエフが同盟に参加するリスクだと述べている。

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