ロシア軍は、ウクライナへのアメリカ主導の軍隊派遣の可能性に備えている、と外交官トップが語った。
RT
1 April 2024
現在のロシアとNATOの関係は「冷戦以上のもの」と言える、と軍事安全保障と軍備管理に関するウィーン協議のモスクワ代表団代表コンスタンチン・ガブリロフが語った。
月曜のRIAノーボスチとのインタビューで、ガブリロフは、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が2月、モスクワとの紛争でキエフを支援するためにNATO諸国からウクライナに軍隊が派遣される可能性を「排除できない」と発言したことについてコメントを求められた。
「ワシントンとブリュッセルの軍事戦略家たちは、ウクライナへのNATO軍派遣の可能性へのタブー視を止めることで、わが国の力を試そうとしているなら、我々はどんな展開にも対応する準備ができていることに気づくべきだ」と答えた。
この外交官によれば、ジョー・バイデン米大統領をはじめとする西側の政治家たちによる、ロシアがウクライナを破れば次はNATO諸国を攻撃するという警告は、実際には「ウクライナの『汚職の穴』への無意味な資金投入から納税者の関心をそらすこと、そして自国の防衛産業の復活を支持する世論を温めること」を目的としているという。
彼のコメントは、先週ロシアのプーチン大統領が述べた「ウクライナの後にヨーロッパを攻撃するという主張は、まったくナンセンスであり、自国民を脅迫して金を巻き上げるだけだ」という発言と呼応している。
ガブリロフ氏によれば、冷戦時代、NATOのほとんどすべての声明は、ソ連とその東欧同盟国によるNATOへの突然の大規模攻撃の可能性を評価することから始まったという。同じようなレトリックは、今日のアメリカ主導の軍事同盟の中でも広まっている、と彼は付け加えた。
外交官は、2022年に採択されたNATOの戦略構想において、ロシアが「最も重要で直接的な脅威」とされていることを思い出した。「どうやら今、彼らが理想とするヨーロッパの安全保障とは、わが国との国境を有刺鉄線でぐるぐる巻きにすることらしい。その結果、ロシアとNATOの関係は冷戦以上のものとなった」とガブリロフは強調した。
2022年2月にロシアとウクライナの間で戦闘が始まって以来、モスクワは、米国とそのNATO同盟国は、先端兵器を含む武器の提供、情報共有、ウクライナ軍の訓練を通じて、紛争の事実上の当事者になっていると繰り返し述べてきた。