「NATOの戦争ゲームは脅威」-クレムリン

ドミトリー・ペスコフ報道官は、アメリカ主導の軍事ブロックはもともとモスクワとの対決を想定したものだと指摘した。

RT
31 January 2024

先週ヨーロッパで開始されたNATOの戦争演習「不動の守護者2024(Steadfast Defender 2024)」はロシアの国家安全保障に対する脅威であると、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は水曜日に述べた。

NATOのクリストファー・カボリ欧州連合軍最高司令官によれば、この演習はここ数十年で最大規模であり、全31加盟国とスウェーデンから約9万人の軍隊が参加し、数カ月にわたって行われ、最終的には5月に終了するという。

また、133台の戦車と533台の歩兵戦闘車両を含む約1,100台の戦闘車両、50隻以上の艦艇、80機のヘリコプター、ドローン、戦闘機が演習に参加することになっている。

この戦争ゲームについてペスコフは、NATOは常にワシントンがコントロールする「対決の道具」として意図されてきたと指摘した。

「実際、同盟はまさに対決の道具として米国によって構想され、形成され、構成され、そして現在管理されている。この道具はその役割を果たし続けており、もちろん我々にとっては脅威である」とクレムリン報道官は述べた。彼は、特にNATOがロシアの国境に向かって軍事インフラを拡大し続けているため、モスクワはそれに対応する措置を取り続けると付け加えた。

NATOの軍事訓練の開始は、イギリス、ドイツ、エストニアを含む多くの加盟国の当局者が、近い将来ロシアとの全面的な軍事的対決に備えるようNATOに求めている中で行われたもので、モスクワが今後数十年のうちにヨーロッパを攻撃する計画を持っていることを示唆している。

ロシアはそのような計画を激しく否定し、その主張を「デマ」と呼んでいる。ロシアのプーチン大統領は、モスクワは「地政学的、経済的、軍事的に......NATOに戦争を仕掛けることに興味はない」と主張しており、その代わりに米国が主導するブロックとの関係を発展させることを望んでいる。

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