ドイツ「ロシアとNATOの紛争シナリオを準備」-独ビルト紙


RT
29 Feb, 2024 12:45

ドイツ政府は、ロシアによるNATOへの潜在的な攻撃のモデルを準備したと『ビルト』紙が報じた。タブロイド紙によると、ベルリン当局は、NATO加盟国への潜在的な核攻撃を頂点とする4つの異なる段階を説明したという。

水曜日の記事で『ビルト』紙は、ドイツ議会のために作成されたとされる13ページの民間防衛のためのリスク分析を入手したと主張している。

同紙によれば、ロシアがNATOを攻撃した場合、ドイツは最重要ターゲットのひとつになるという。

モスクワによる攻撃の第一段階は、ドイツ国民の分断と社会の不安定化を目的とした偽情報キャンペーンを含むとされている。加えて、ロシアは重要なインフラに対してサイバー攻撃を行うとされている。

『ビルト』紙によれば、クレムリンはその後、NATOとの国境に軍隊を配備するという。ドイツ国内でのサイバー攻撃と破壊工作はこれと並行して行われ、人工衛星も標的にされるだろうと主張している。

第三段階は「通常兵器と非通常手段による選択的攻撃で、ドイツ国内の標的も攻撃される」と同メディアは主張している。

想像されるロシアの侵攻のピーク時には、「ドイツ領内の陸、海、空での敵対行為」が見られ、紛争は世界的な規模になると予測されている。

記事はさらに、ドイツ政府はロシアによる化学兵器や核兵器の使用を否定していないと主張している。

この主張は、先月『ビルト』紙が報じた、NATOとロシアの間で起こりうる「紛争への道筋」を月ごとにまとめたものに続くもので、モスクワが2025年に「公開攻撃」を仕掛ける可能性があると主張している。

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は当時、この報道について、ビルト紙は「さまざまなデマを掲載することをためらわない」と述べた。

ここ数カ月、ボリス・ピストリウス独国防相は何度か、ロシアが5~8年後にNATOを攻撃する可能性があると予測してきた。

1月には、スウェーデンのトビアス・ビルストレム外相が、NATOとロシアの軍事衝突の可能性に備えるよう同胞に呼びかけた。他には、イギリスのグラント・シャップス国防長官も、5年以内に西側諸国とロシア、中国、イラン、北朝鮮との間で世界的な紛争が起こると予測している。

ロシアのプーチン大統領は12月、モスクワは「地政学的、経済的、軍事的に...NATOに対して戦争を仕掛けることに興味はない」と主張した。

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