ポール・クレイグ・ロバーツ「9/11から22年」


Paul Craig Roberts
2023年9月11日

今日は、9.11として知られる世界貿易センターとペンタゴンへの攻撃から22周年である。9.11以降に育った22歳の世代にとって、この出来事はおそらく何の意味も持たない。 日本の真珠湾攻撃のようなアメリカへの攻撃だったことを知り、9.11は歴史の中に消えていく。 40歳以下の人が9.11に関心を持つことはまずないだろう。 現在の40歳は2001年には18歳であり、9.11への懸念は陰謀論として片付けられているだろう。 今日の若者は、9.11テロの出所や目的について考えるよりも、性的倒錯を支持するデモ行進をしている可能性の方が高い。

私は長年にわたり、科学者や建築家リチャード・ゲイジが率いる「9.11真実のための建築家・技術者協会」(Architects and Engineers for 9/11 Truth)が提供する証拠の数々を報告してきた。 しかし私にとっては、9.11が内部犯行であったという証拠は、「超大国」とされる国に与えられた史上最悪の屈辱に対して、政府や安全保障機関の誰一人として責任を問われることがなかったということである。 それどころか、ホワイトハウスが9.11委員会と公式の隠蔽工作に合意するまでに1年もかかった。数人の若いサウジアラビア人がアメリカの国家安全保障機構全体を実際に打ち負かしたとしたら、ホワイトハウスは悲鳴を上げ、首が飛んだだろう。

ネオコン(新保守主義者)たちは「新たな真珠湾攻撃」を要求し、中東におけるイスラエルの敵の破壊戦争を開始しようとしていた。彼らは即座に9.11を「イスラム教徒のテロリスト」のせいにし、侵略を始めたが、それはロシアが新保守主義者によるシリア打倒を阻止したときだけ止まった。 つまり、9.11の責任は誰にあり、なぜそうなったのかははっきりしている。

今日、多くのアメリカ人は実際に何が起こったのかを理解しているが、政府は決してそれを認めようとしない。 真実が明らかになるまでには何十年もかかり、その頃には事件の影響を受けた人は全員死んでいて、事件は古代の歴史になっている。

ディック・チェイニーと新保守主義者たち、そして彼らを庇った売女メディアが一度も罪に問われなかったのに、トランプ大統領が選挙に疑問を呈したとしてドック入りしているのは逆説的だ。

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