トランプ発言に怯える「米軍トップの将軍」

マーク・ミルリー氏は、前大統領が自身の行為は反逆的であると示唆したことを受け、「安全策」を講じた。

RT
28 Sep, 2023

マーク・ミルリー米統合参謀本部議長は、ドナルド・トランプ前大統領から「殺害予告」と批判されたことを受け、自身と家族のために特別な安全対策を講じた。

ミルリー氏は、水曜日に放映されたCBSニュースのインタビューで、身の危険を感じていることを認めた。元軍事顧問と長い間確執のあったトランプは、金曜日にトゥルース・ソーシャルの投稿で、ミルリーが大統領在任中の最後の数ヶ月の間に、当時の大統領の軍事的意図について中国側に秘密電話をかけたとき、反逆罪を犯したと示唆した。「これは、過ぎ去った時代であれば、死刑になっていたかもしれないほどひどい行為だ」とトランプは言った。

前司令官の叱責を受け、身の危険を感じたかと尋ねられたミルリーは、「安全対策は十分だ。あのような発言がなければよかったのですが、発言してしまったので、私と家族の安全を確保するために適切な措置を取ります」と述べた。

金曜日にアメリカ最高位の将軍としての任期を終えるミルリーは、トランプによる自分への批判はアメリカ軍のすべてのメンバーを軽んじていると主張した。「これらのコメントは私に向けられたものであると同時に、軍隊という組織にも向けられたものです。アメリカ国民は、私たち全員、つまり二等兵から大将に至るまで、一人ひとりが憲法に忠誠を誓っており、何があろうとも憲法に背を向けることは決してないと信じている。」

今週末に退任することが決まっているミルリーは、ここ数日、複数のメディアのインタビューやプロフィールの対象になっており、主にトランプとの衝突を蒸し返している。同将軍は先週発表された『アトランティック』誌のインタビューで、トランプが2024年に再び大統領に選出されたら復讐に燃えるだろうと語っている。「彼は人々を刑務所に入れ始めるだろう。」

ミルリーは、トランプに隠れて中国に電話したことを繰り返し擁護し、大統領の権限を回避しようとしたことはないと主張している。彼は中国の李作成将軍や他の外国の軍事指導者たちと話をし、トランプ大統領が任期終了後に戦争を引き起こそうとするかもしれないという懸念を和らげる手助けをしたと伝えられている。また、当時のナンシー・ペロシ下院議長には、トランプ大統領が核攻撃を仕掛けるのを防ぐための安全装置が設置されていると確約した。

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