「欧米の教育システムは劣化しつつある」 - プーチン

ロシア大統領は、古典的な科目が「ジェンダーや類似の疑似科学」に取って代わられていると述べた。

RT
28 Nov, 2023 21:10

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は火曜日の演説で、西側の学校や大学はリベラルアーツを放棄し、ジェンダー研究やその他の「疑似科学」を支持していると述べた。

プーチン大統領は、ソチで開かれた世界ロシア人民評議会の会合で、「西側諸国では現在、『文化の中止』という政策だけでなく、リベラルアーツ教育の実質的な廃止も実践している」と述べた。

「その結果、(西洋の)文化も教育も原始的なものになりつつある。多くの古典的な科目は西洋のカリキュラムから捨て去られ、ある種のジェンダーや類似の科学、もちろん疑似科学に置き換えられている。」

プーチンが取り上げた現象は、欧米の保守派からも広く非難されている。左翼の学者たちが、古代ギリシャやローマのいわゆる「白人性」を理由に古代社会の研究を取りやめようとしたり、医学、考古学、心理療法などの分野にトランスジェンダーのイデオロギーを挿入しようとしたりする試みは、数え切れないほどある。

プーチンは、教育が文化に影響を与えることを説明し、こうした西洋の傾向に追随するのではなく、ロシア人は「伝統芸術においても前衛芸術においても、全世界に模範を示した我々の祖先から学ぶべきだ」と提言した。

「私は、国の主権と世界における国の役割の強化は、国独自の文化の繁栄なしには不可能であると確信している」とプーチンは宣言した。

近年、アメリカの大学キャンパスで「ウォーク」イデオロギーが広まるにつれ、入学を許可される学生の質は低下しているように見える。先月、大学入学共通テストであるACTの作成者は、この試験の点数が過去30年間で最低になったことを明らかにした。その数カ月前、ノースウェスタン大学とオレゴン大学の研究によると、およそ100年ぶりに、大学生であるアメリカ人の平均IQスコアが低下していることが判明した。この研究の背後にある科学者たちは、この落ち込みを「教育の質や内容の変化」のせいだと非難した。

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