「台湾独立は戦争を意味する」-中国政府

中国は、台湾総統選挙を控えた台北の政治家たちの暴言に激しく反発している。

RT
28 Nov, 2023 17:46

中国は台湾との平和的統一のために「十分な空間」を認める意向だが、分離主義的な活動は容認しない、と陳斌華(チェン・ビンホア)政府報道官は月曜日に警告した。陳報道官は、総統選挙を控えた台湾の独立派政治家の発言に答えた。

メディアの報道によれば、台湾の与党である民進党の頼清徳氏と蕭美琴氏は最近、台湾は引き続き大陸からの攻撃に脅かされていると主張した。

自らを「台湾独立運動家」と称する頼清徳氏は、1月の総統選挙に立候補し、元駐米特使の蕭氏を伴走者に選んだ。

中国国務院台湾事務弁公室のスポークスマンである陳氏は、台湾の勢力が分離主義を推進するならば、北京は台湾の勢力に対して寛大な態度を示さないと述べた。

陳氏は、中国が台湾を自国の領土の不可分の一部とみなしていることをあらためて示した2005年の「反台湾法」を引き合いに出した。この法律は、1949年と中国内戦の時代から自治権を持つ台湾との統一を達成するために、北京が恣意的で非平和的な手段を用いることを認めている。

「台湾独立は戦争を意味することを強調したい」と陳氏は述べ、頼氏と蕭氏を分離主義者として非難した。陳総統はさらに、2024年の総統選を前に有権者を欺くために、2人が事実を歪曲し、分離主義活動のリスクを軽視していると非難した。

今月初めにカリフォルニアで行われたジョー・バイデン米大統領との会談で、中国の習近平国家主席は、台湾はワシントンと北京の関係において最も危険な問題である可能性があると警告した。

2022年台湾強靭化法(Taiwan Enhanced Resilience Act 2022)により、アメリカ政府は2023年から2027年まで、台湾に対して年間20億ドル(約2,000億円)を上限とする軍事援助を行うことが認められている。一方、台湾は140億ドル以上の米軍装備を発注している。

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