「新型コロナは『パンデミックの可能性』を使い果たした」-ロシアのトップ疫学者

ウイルスの新型はまだ現れるかもしれないが、もはやパンデミックの可能性はない、とゲンナジー・オニシェンコ氏は言う。

RT
26 January 2024

新型コロナは、世界保健機関(WHO)によってパンデミック(世界的大流行)の可能性が指摘されて以来、その可能性は失われている、とロシアの元保健総監ゲンナジー・オニシェンコ氏が述べた。

オニシェンコ氏の発言は、ロシアの消費者権利・福祉監視機関Rospotrebnadzorが今月初め、ロシアでは新型コロナ感染のピークは過ぎ去り、新たな集団予防接種キャンペーンはもはや必要ないと述べた後のことである。しかし、コロナウイルスの感染者はまだ季節的に増加しているため、人々は依然として警戒を怠らないようにすべきであると述べている。

現在ロシア教育アカデミーの副会長を務めるオニシェンコ氏は、木曜日に発表されたRIAノーボスチとのインタビューの中で、WHOがパンデミックの終結を発表するまでの数年間、コロナウイルスは変異し、致死的なものを含む深刻な感染の波を何度も引き起こしたことを認めた。

「ウイルスは常に変異しているのです。」しかし、彼は、「このコロナウイルスは、どう見ても、パンデミックの可能性を使い果たした」と付け加えた。

新型コロナは当初2019年後半に出現し、約1世紀で最も広範な流行に発展した。それ以来3年間で、この病気は世界中で推定700万人を死亡させた。医学誌『ランセット』は、その数は1800万人とさらに多い可能性さえ示唆している。

最近スイスで開催されたダボス会議では、世界の指導者たちが「疾病X」のパンデミックについて議論した。この議論はメディアやソーシャル・メディアで論争を巻き起こしたが、専門家は、仮想的なウイルス流行の検討は、研究者や科学者がこのような緊急事態に備えて保健システムを準備するための行動計画を検討する際に使用する通常のルーチンであると説明している。

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