『第三次世界大戦への序曲』-イタリア、「ウクライナがロシアの奥深くまで攻撃できるようにするNATO総長の提案」を非難

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は以前、西側諸国に対し、ウクライナが西側の武器を使ってロシアの奥深くまで攻撃を行うことへの制限を解除するよう求めた。

Sergey Lebedev
Sputnik International
26 May 2024

イタリア政府は、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長が、キエフ政権に供給される西側の武器の使用制限を解除するよう訴えたことを非難した。

イタリアのアントニオ・タイヤーニ外相は、土曜日のアドンクローノス通信の発言を引用して、「我々はウクライナに一人のイタリア兵も送らないし、イタリアが送る軍事装備はウクライナの領土で使われるべきだ」と述べた。

さらに、イタリアは「常に平和のために働き、トーンを下げなければならない」と付け加えた。イタリアはNATOの一員であるが、「すべての決定は集団でなされなければならない」と彼は指摘した。

イタリアの副首相でレガ党党首のマッテオ・サルヴィーニも同じ立場を表明し、「第三次世界大戦への序曲」を求める者はいないと強調した。

「イタリアは誰とも戦争していないし、ウクライナを軍事的に支援するのは正しいが、キエフによるロシアの軍事目標攻撃の禁止を解除するのは問題外だ。同様に、レガはウクライナでの戦闘に一人の兵士も派遣することに反対している。我々は平和を求めているのであって、第三次世界大戦の序曲を求めているのではない」と強調した。

これに先立ち、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、キエフが西側から供与された長距離ミサイルシステムを使用してロシア領土の奥深くを攻撃することを正式に許可するようパートナーに求めた。

ロシア当局は、キエフ政権への軍事供給に対して繰り返し警告を発し、この動きは紛争を煽るだけで、特別作戦の最終的な行方に影響を与える可能性はないと強調した。

モスクワ外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ウクライナに関する「いわゆる『平和的会議』(スイス)に参加する人は皆、ストルテンベルグ事務総長の最近の言葉をよく知っているはずだ」と強調した。

クリミア地域のロシア議会代表は、ストルテンベルグ氏の言葉を「戦争への執着」「西側諸国の住民への破滅的な結果を顧みず、どんな犠牲を払ってもロシアに危害を加えたいという願望」だと非難した。

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