ギルバート・ドクトロウ「『ロシアとウクライナの戦争』-モスクワの多面的な軍事姿勢」


Gilbert Doctorow
June 13, 2024

今日、フリゲート艦ゴルシコフ提督率いる小さなロシア海軍機動部隊がハバナに到着したことは、世界中のメディアの注目を集めている。ウクライナにおけるNATOとの戦争におけるロシアの最新のエスカレーションであると彼らが考えていることについてコメントするために、インドのプレミア英語グローバル放送であるWIONから招待されたことに、私は特に驚かなかった。

https://www.youtube.com/watch?v=fZYgzWm9EgI

WIONの編集チームが私のインタビューを50%以上カットし、このようなビデオ・スポット・インタビューでは伝統的なものよりも広範囲にわたっていた私の自己紹介を削除したことを責めるつもりはない。

しかし、この独自のプラットフォーム上で、私はこの冒頭の発言を再現する。なぜなら、「エスカレーション」と、誰が誰に何をしているのかという問題全体に、非常に重要な意味を持つと考えるからだ。

というのも、ホストが私の経歴について、私も歴史家であることに言及してくれたことに感謝したのだが、その事実が彼らの質問に対する私の答えの条件となったからだ。

エストニア人、リトアニア人、ラトビア人に、世界の歴史はいつ始まったのかと聞けば、即座に1939年と答え、モロトフ=リッベントロップ協定を挙げるだろう。第一次世界大戦後、ロシア帝国が崩壊した後の1919年に、自分たちの国家としての地位が確立されたことを、歴史をさかのぼって話すことはない。彼らは、18世紀の第1四半期から1919年まで、王朝の婚姻や軍事的征服の結果としてロシア帝国の一部だったとは決して言わない。

ロシアによるさまざまな行動、とりわけキューバへの海軍機動部隊の派遣を通じた「エスカレーション」の問題についても同様で、自国の主権が脅かされた場合には、戦術核および戦略核兵器を使用する用意があることを示している。

ロシアの立場からすれば、これらの警告は、前週に西欧と米国から発せられた好戦的な声明と行動に対応するものであった。英国、フランス、ドイツ、米国、その他の同盟国は、ウクライナに納入した長距離ミサイルやその他の先進的なハードウェアを、ゼレンスキー政権が適切と考えるように、どのように使用するかを決定する自由をキエフに与えると発表した。つまり、ウクライナ人は西側のハードウェアを使ってロシア中枢部の奥深くを攻撃する自由があるということだ。

同じ頃、フランスのエマニュエル・マクロンは、ウクライナに汎用戦闘機ミラージュ2005を派遣し、現在パイロットを訓練中であると発表した。フランスはまた、ウクライナ国内に軍事教官を派遣し、ロシア軍との戦闘に備えた旅団を準備する予定だと述べた。

このような背景の下、ロシアはここ数日、ワシントンに警告のメッセージを送るために、その力を誇示している。

gilbertdoctorow.com