Gilbert Doctorow
July 19, 2024
1時間のインタビューは、視聴者であるあなたにとっても挑戦的かもしれないが、インタビューされる側にとってはさらに挑戦的だ。司会者から質問リストが提供されたか否かにかかわらず、事前に簡潔な答えが用意されているような、その日のより重要な問題から、即興で答えるような予測不可能な領域へと水面を移動するのだ。 このニマ・アルクホルヒドのインタビューもそうだった。
トランプがJ.D.バンスを伴走者に指名したことの意味について、冒頭から質問されたのは嬉しかった。この番組に先立ち、バンスの記録を自発的に調べたところ、ウクライナへの600億ドルの追加援助法案の採決に先立つ討論で、彼が米上院で行った演説が見つかった。彼の演説は、主要メディアで紹介されるバンスのかかしに肉付けをした。そこでは、彼を敵陣営に置く彼の『ニート』ばかりが注目され、彼がこの問題に適用した推論には一切触れられていない。私の見解では、それは優れた知性、思考の独立性、そして歴史がいかに国会議員の同僚たちによって戦争煽動に利用され、そのほとんどが悪用されているかについての理解を示している。
彼は、和平交渉に反対するウクライナ政策の擁護者たちの論理を攻撃し、これは第二次世界大戦に向けたチェンバレンのような宥和策に過ぎないと述べた。しかし、上院では第二次世界大戦のフィルムが延々と再生されており、この歴史からの教訓とされるものは当てはまらない。ウティンはヒトラーではないし、ヒトラーのような力も持っていない。 プーチンはヒトラーではない。大国が外交を見落としたために恐ろしい大惨事につまずいた第一次世界大戦をよく見てほしい。そしてイラク戦争の教訓にも目を向けてほしい。ウクライナの戦争シナリオに反対する人々がプーチンの手先と揶揄されるのと同じように。ここでは自由な議論は行われず、これこそが良い政策にたどり着くために最も必要なことなのだ。
そしてバンスは、民主主義を守ると偽ってイラク戦争に突入させた政治家たちが、今日もウクライナを武装させようと呼びかけていると指摘する。
そして、戦争は予期せぬ結果をもたらすとバンスは言う。 地球上で最大のキリスト教国であるアメリカが、シリアへの介入によって、使徒の時代から続く世界最古のキリスト教共同体のひとつを一掃した。 同じことがウクライナでも起こっている。ウクライナ政府は、モスクワと同盟を結んでいるとするキリスト教コミュニティに対して激しい攻撃を加えている。その結果、信教の自由が攻撃されている。
私はこのスピーチを読者に強く推薦する: 生中継: 共和党副大統領候補JDバンス氏、下院討論会で米対外援助の再評価を訴える(youtube.com)
つまり、バンス副大統領の指名と、共和党全国大会での市民社会の有力な代表者たち、とりわけチームスターズユニオンの会長による演説は、ドナルド・トランプが1期目にできなかったこと、つまり、彼の政策の実行に献身的な人々で構成される質の高いチームを内閣やその他の連邦政府の要職に引きつけるために必要な支持を得ていることを示している...ということだ。上院での指名承認が予見されるように、上下両院を支配する可能性が高い。そして今回、目の前にいるような分裂した民主党は、国内外を問わず、トランプの計画を挫くことはできないだろう。
前者はウェストファリア条約(1648年)に基づく国民国家のビジョンであり、一般的には国民の利益を守り、最も具体的には内乱や戦争の原因となる外国勢力の干渉から国民国家を守るものである。後者の理想主義は、ご存知のように価値観に焦点を当て、国民国家から権力を奪い取る超国家的で選挙で選ばれたわけでもない機関や、多国籍企業のような非国家主体によって推進されるグローバリズムにその最新の表現を見出している。 というのも、今日の世界の舞台で誰が本当に何者なのか、そしてなぜ今日のキャッチーで斬新な専門用語が、何世紀も前の区別の焼き直しに過ぎないのかを理解することは、決定的に重要だからである。
gilbertdoctorow.com
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