日経平均株価、史上最悪の一日に直面

米国経済の後退懸念で東京市場の株価は急落した。

RT
5 Aug, 2024 08:36

日本のベンチマークである日経平均株価は、米国が景気後退に向かうのではないかという懸念の中、世界的な売りが強まり、1日で過去最大の下げ幅を記録した。

日経平均は12.4%急落し、31,341.29円で取引を終えた。日経平均の4,451.28ポイントの損失は、指数史上最大となった。1987年の「ブラックマンデー」以来の最悪を記録した。東証株価指数(TOPIX)も12.23%下落した。

日経平均は5.8%、TOPIXは6%以上下落した。また、日経平均は今年これまでの上昇分をすべて消し去り、年初来でマイナスとなった。

金曜日に発表された米雇用統計が低調であったことから、米国経済が景気後退に向かうのではないかという懸念が高まり、株価は急落した。

シンガポールのみずほ銀行のタン・ブン・ヘン氏はレポートの中で、「失業率の上昇が支出を抑制し、雇用や所得、経済活動をさらに抑制して景気後退につながるというシナリオが、ここでは恐れられている」と述べた。

円相場は対米ドルで、金曜日の146.45円から142.67円まで急騰した。円高は日本の輸出企業にとってマイナス要因と見られている。

岩井コスモ証券はサウスチャイナ・モーニング・ポストに対し、「円高ドル安や、輸出企業の好決算への期待が後退したことも、相場の重荷となった」と語った。

日本銀行は先週、17年ぶり2回目の利上げを行ったが、米連邦準備制度理事会(FRB)は9月に利下げを実施すると予想されている。

香港のハンセン指数は0.2%下落、オーストラリアのS&P/ASX200は12.8%下落した。日本以外のアジア太平洋地域の株式で構成されるMSCIワールド指数は4.2%下落した。

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