アメリカ:「脳膿瘍の原因不明の急増」に医師が困惑

2022年にネバダ州で子供の脳膿瘍の症例数が3倍になるなど、米国の他の地域でもそうした症例の増加が報告されている。

Andrei Dergalin
Sputnik
2023年4月30日

米国のネバダ州で、子どもの脳膿瘍の症例が不穏に増加していることが報告された。

ネバダ州では最近までこうした症例が年に5件を超えることはなかったが、2022年には突然18件に急増したと、米国のあるメディアが指摘している。

ユタ大学の准教授で、これらの症例を治療した脳神経外科医のタリン・ブラッグ博士は、「20年の経験」の中で「このようなことは見たことがない」と述べたと報じられている。

ブラッグによると、この脳膿瘍症例の「大幅な増加」は2022年3月以降に現れたという。

「大量の症例を見ていて、それは異常なことだ」と、同メディアが引用したように彼女は語った。

今週開催された「エピデミック・インテリジェンス・サービス会議」でのこの件に関する発表を受け、米国内の他の地域の医師も同様の症例の増加について訴えている。

ニューヨークの医療機関ノースウェル・ヘルスの小児感染症専門医であるスニル・スード博士は、最近、子供の脳膿瘍の症例が通常の約2倍になったと述べている。

「我々は今、この数の多さに驚いている」と述べ、CDCにこの件をさらに調査するように促した。

脳膿瘍は、脳組織内の膿や感染物質が集まったものである。その治療には、しばしば外科的処置が必要となる。

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