「2050年までに世界のがん患者は77%急増の見込み」-WHO


RT
4 Feb, 2024 18:21

世界保健機関(WHO)のがん研究機関は、2050年までに世界のがん患者が3500万人に急増すると予測した。

WHOの国際がん研究機関(IARC)が木曜日に発表した予測データでは、2050年までに予想される症例数の増加を促進する主な要因として、タバコやアルコールの使用、肥満、大気環境の悪化が挙げられている。

「2050年には3500万人以上のがん患者が新たに発生すると予測される」とIARCはウェブサイトの声明で述べ、この数字は2022年に診断された2000万人よりも77%高い、と付け加えた。

IARCの年2回の報告書は、185カ国、36種類の癌のデータに基づいており、2022年には世界で約970万人が癌で死亡するとも述べている。また、約5人に1人が一生のうちにがんにかかると予想され、男性の9人に1人ががんで死亡するのに対し、女性は約12人に1人ががんで死亡すると付け加えた。

IARCはその調査結果について、「急速に増加している世界のがん負担は、人口の高齢化と増加、および社会経済的発展に関連するいくつかの危険因子への人々の曝露の変化を反映している」と述べた。

IARCのデータはまた、罹患者がどこに住んでいるかによって診断が大きく異なる可能性があることを詳述している。IARCのフレディ・ブレイは木曜日、アルジャジーラに対し、「私たちが見ている最大の課題の一つは、癌の負担が比例的に増加するのは、低所得、低人間開発国であるということです」と語った。

「これらの国々では、2050年までにがん負担が2倍以上に増加すると予測されています」とブレイ氏は述べ、これらの国々の多くは「現在、がん問題に対処するための十分な設備が整っていません」と付け加えた。

また、男性では肺がんが最も多く、女性では乳がんが最も多いというデータもある。IARCはまた、生活習慣の変化が癌の診断に影響を与える可能性があり、癌の種類の中で3番目に多く、2番目に多い殺人者である大腸癌は、タバコ、アルコール、肥満などの要因によって増加していると述べている。

癌の種類は100以上あるが、最も一般的な5つの癌を合わせると、全体の約50%に達する。

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