マイケル・ハドソン「超帝国主義」p.78
同様の扱いは、連合国の対米債務に関しても与えられなかった。連合国は、世界物価の下落、つまり商品で測定される金の価値が上昇した場合、同盟国間の債務(実質的にはイギリスの対米債務に等しい)が、ドイツによる賠償金以上にイギリスによって支払われることはありえないということを考えることさえ拒否した。アメリカの政策は、最近の敵国であるドイツを、物価下落の影響から保護する必要のある国として扱い、最近の同盟国であるイギリスを、世界物価が下落すれば踏みつけにされる国として扱うというものだった。最近の敵はアメリカ政府に庇護されることになった一方で、最近の同盟国は罰せられることになったのである。
この同盟国は世界最大の帝国であり、ドイツは帝国の覇権を狙う最近の挑戦者であったから、アメリカが大英帝国に欲望の目を向けたという解釈は正当である。大英帝国を飲み込むには、まずアメリカがそれを追い払わなければならない。イギリスは勝利の果実を禁じられなければならない: ドイツはそのライバルとなる。第二次世界大戦後も、この同じ政策が繰り返されることになる。
世界債務が、唯一のライバルである大英帝国に対するアメリカの権力の道具となり、またその道具として使われた。イギリスは、ドイツがベルギー、フランス、イギリスに対する賠償金相当額をアメリカに支払う責任を負った。イギリスの債務は、商品価格が下落した場合には実質的な価値が増加することになっていたが、ドイツのイギリスに対する債務は、直接・間接を問わず、商品と同等の価値が実質的に維持されることになっていた。
