「投資家による『ドルの投げ売り』」-フィナンシャルタイムズ

資産運用会社は今月、過去1年で最も速いペースでポジションを売却しているという。

RT
27 November 2023

米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な利上げキャンペーンを終了した後、来年は金利が下がると予想しているため、投資家はここ1年で最も速いペースで米ドルのポジションを売却している、とフィナンシャル・タイムズ紙が金曜日に報じた。

同紙は、世界最大の資産運用会社のひとつであるステート・ストリートの記事を引用し、資産運用会社は今月、保有するドル建てポジションの1.6%を売却する構えであると伝えた。

同銀行によると、11月3日に予想を下回る米雇用統計が発表されて以来、投資家は毎日「かなりの」売却を行っているという。

ステート・ストリートのマクロ戦略責任者マイケル・メトカーフ氏は、「過去2週間のフローは、ドル需要が急速に見直されていることを示している」と述べた。同氏は、最近のドル売りは「異常に大きな米ドル(ドル)オーバーウェイト」ポジションの解消を意味すると付け加えた。

投資家は、「(利下げが)実際に実施されるのであれば、これほど多くのドルを保有する必要はない」と考えている。

専門家は、「資産運用会社による売却は、投資家の間で米国資産へのエクスポージャーを減らす長期的なトレンドの始まりに過ぎないかもしれない」と予測している。

ロイター通信によると、ドル安は新興市場にとって好都合であり、ドル建て融資の返済を助けるからだ。

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