イラン「米領事館近くの『テロリストとスパイ』にミサイルを発射」

イラクとシリアでの攻撃は、ケルマン爆撃の報復だとイランの革命防衛隊が発表した。

RT
15 January 2024

イランのイスラム革命防衛隊は月曜日、シリアにあるISISの拠点とイラクにあるイスラエルのスパイ組織モサドの拠点に対して弾道ミサイルを使用したと発表した。

2021年にアメリカによって殺害された故カセム・ソレイマニ将軍を追悼するために巡礼者たちが集まっていた1月3日、ケルマンでは2回の爆発で100人近くが死亡した。ISISが犯行声明を出した。先月、ラスクの町でも自爆テロがあり、イランの警察官11人が死亡した。パキスタンを拠点とするグループ、ジャイシュ・アル・アドルの犯行とされている。

「ケルマンとラスクで我々の親愛なる同胞を不当に殉教させたテロリスト集団の最近の犯罪に対応して、我々はシリアの占領地での最近のテロ活動に関連するISISの司令官と要素の集合場所を特定し、弾道ミサイルを多数発射することによってそれらを破壊した」と革命防衛隊は声明で述べた。

⚡️ エルビルのアメリカ領事館近くでのミサイル攻撃の動画 #Iraqpic.twitter.com/fIQXAmwGGw
- 中東オブザーバー (@ME_Observer_) 2024年1月15日

革命防衛隊はその後の声明で、「イラクのクルディスタン地域にあるシオニスト政権(モサド)の主要スパイ本部の一つ」に対してもミサイルを使用したと述べた。

「今回の攻撃は、革命防衛隊と抵抗戦線の司令官を殉教させたシオニスト政権の最近の悪行に対するものである」と革命防衛隊は付け加えた。

「革命防衛隊の攻撃作戦は、殉教者の血の最後の一滴が復讐されるまで続くことを、われわれは愛する国民に保証する」と同組織は述べた。

どちらの攻撃も場所は特定されていないが、イラクからの報道では、ミサイルはエルビル市を攻撃したようだ。イランは2022年3月、革命防衛隊の将校2人を殺害したシリアでの空爆に対する報復として、エルビルでイスラエルが攻撃したとされる標的を攻撃したことがある。

モサドの拠点と思われる場所はエルビルの米国領事館の近くであったため、米国人が標的にされたとの誤った報道がなされた。

イラクの治安筋はABCニュースに、エルビルで4人が死亡したが、その中に米軍は含まれていなかったと語った。同じ情報筋によれば、米領事館付近の「8カ所」が攻撃されたという。

イランのメディアは、ミサイルが発射される様子を撮影したとするビデオを数本流した。未確認情報だが、エルビルでは複数の爆発と銃撃があった。

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