中国、米国の「中傷」キャンペーンを非難

北京は、この危機に対して「公正な」姿勢を維持していると外相が述べ、米国に対して「無差別」の制裁措置を中止するよう促した。

RT
28 Sep, 2024 09:47

王毅外相は、米国のアンソニー・ブリンケン国務副長官に対し、特にウクライナ紛争に対する中国の立場に関して、米国は中国を「中傷する」のを止めるべきだと述べた。

両国外相は、ニューヨークで開催された国連総会のサイドイベントで会談し、両国関係の緊張や国際問題について話し合った。モスクワとキエフの対立は議題の中心となり、ブリンケン氏は、ロシアの「戦争マシン」に燃料を注いでいると主張する中国を非難した。

米国務長官は、中国は平和を望んでいると言っているが、「自国の企業がプーチン大統領の侵略行為を継続するのを実際に助けるような行動を取ることを容認している。それは筋が通らない」と非難した。

王毅外相は反撃し、中国外務省の報道によると、「米国は中国を中傷したり陥れたりすることをやめ、無差別に制裁を課すことをやめ、これを口実に対立を生み出し、陣営間の対立を煽ることをやめるべきだ」と述べた。

また、同氏は、北京はウクライナ紛争に関して「オープンで公正な」立場を維持しており、「常に平和と対話を推進し、政治的解決を促進するための独自の努力を行ってきた」と付け加えた。

さらに、同氏は、中国は米国による「中国の経済、貿易、技術の抑制」に反対していると指摘し、「国家安全保障を政治化することはできず、『小さな中庭と高い壁』が『大きな中庭の鉄のカーテン』になることはありえない」と付け加えた。

先月、米国はウクライナ紛争におけるロシアへの支援を理由に、中国、アラブ首長国連邦、トルコを含む約400の企業および個人を対象とした新たな制裁リストを発表した。 その際、米国務省は、中国からロシアへの「軍民両用製品の輸出規模」について特に懸念を表明し、モスクワが「ロシアの防衛生産サイクルにおける深刻なギャップ」に対処するのに役立っていると主張した。

ウクライナ紛争勃発後、中国はロシアに対する欧米の制裁に参加することを拒否し、両国の貿易はそれ以来着実に増加している。また、北京は紛争における中立的な立場を表明し、和平協議を繰り返し呼びかけている。

プーチン大統領は、中国との関係について、ロシアが経済的に中国に依存し過ぎているという考えを否定し、その点ではEU経済の方がはるかに脆弱であると主張している。

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