アメリカ「イエメンへの攻撃を開始」

ワシントンは、フーシ派による紅海封鎖を阻止しようとしている。

RT
4 Oct, 2024 21:38

アメリカ中央軍の艦船と戦闘機は、首都サヌアやホデイダ港を含むイエメンのフーシ派支配地域の十数ヶ所を空爆した。

フーシ派はイエメン政府を自称するシーア派グループで、イエメンの北西部を支配している。彼らはイスラエルにガザ攻撃をやめるよう圧力をかけるため、紅海でイスラエルや欧米の船舶をほぼ1年間妨害してきた。

米軍によれば、攻撃は金曜日の午後、15のフーシの標的を狙い、「航行の自由を守り、米軍や連合国、商船にとって国際水域をより安全で安心なものにする」ために「攻撃的軍事能力」を狙ったものだという。

アメリカ中央軍(CENTCOM)の公式声明に先立ち、無名の米政府関係者がAP通信に語ったところによると、空爆は5カ所で「兵器システム、基地、その他の設備」に対して行われた。

イエメンのメディアによると、ホデイダの空港とカテイブの軍事基地で7回の空爆があった。ダマル州で2回、サヌアの南東に位置するベイダ州で3回の爆発が報告された。さらに4回の空爆が首都そのものを標的とした。

金曜日の爆撃は、6月以来のフーシ派に対するアメリカの作戦だった。先週、フーシ派がイスラエルに向けて弾道ミサイルを発射した後、イスラエルのジェット機がホデイダを攻撃した。

イスラエルがガザのハマスに宣戦布告した昨年10月以来、イエメンのグループは80隻以上の商船にミサイルやドローンを発射している。当初、フーシ派はイスラエルと「つながりのある」船舶だけを標的にしていたが、1月の英米による空爆の後、米国と英国の船舶にまで妨害を拡大した。

ワシントンは、バブ・エル・マンデブ海峡の開放を維持するための「プロスペリティ・ガーディアン作戦」の一環として、この地域に数隻の軍艦を派遣した。しかし、アメリカ海軍はフーシ派を抑止することができず、ほとんどの西側の船会社はスエズ運河を避け、代わりにアフリカ周辺に船を航行させている。

週末、フーシ派は紅海でパナマ船籍のタンカー「コーデリア・ムーン」を海上ドローンで撃墜した映像を公開した。

フーシ派はこれまで、アメリカの偵察機や攻撃用ドローンを10機近く撃墜してきた。また、アメリカの軍艦にも何度も発砲している。アメリカ中央軍(CENTCOM)は、飛来するミサイルや無人機はすべて迎撃に成功していると主張している。

米国はフーシ派をイランの代理人だと非難しているが、フーシ派はこれを否定している。今週初め、イランは、ハマスとヒズボラの指導者、そしてレバノンのイスラム革命防衛隊(IRGC)幹部が最近殺害されたことへの報復として、イスラエルに向けて大規模なミサイル攻撃を開始した。

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