「西側諸国は、世界を不安定化させるために宗教的憎悪を利用」:プーチン大統領

ロシア大統領は、欧米が支配を維持するために偏見を利用していると非難した。

RT
25 Oct, 2023 18:13

西側諸国は宗教的憎悪と不寛容を煽り、世界を「分断・征服」し、支配と植民地主義に等しい「新世界秩序」を維持しようとしている、とロシアのプーチン大統領が水曜日に語った。

クレムリンでロシアの宗教団体の指導者たちと会談したプーチン大統領は、中東における現在の紛争を取り上げ、「イスラム恐怖症、反ユダヤ主義、ロシア恐怖症」が多極化する世界に対する武器として使われていると警告した。

「西側諸国は、多極化する世界秩序の形成プロセスが勢いを増していることを見ている。そして、独立した主権国家の発展を抑制し、世界の多数派を分裂させるために、同じ手段を使っている。これらの勢力は、『暴力と憎悪の蔓延』を中東だけでなく、ユーラシアまで巻き込もうとしている」とプーチンは警告した。

イスラム教徒はユダヤ教徒と対立させられ、「異教徒との戦争」を呼びかけている。シーア派はスンニ派と、正教徒はカトリック教徒と対立している。ヨーロッパでは、イスラム教の神社に対する冒涜や破壊行為に目をつぶっている。多くの国では、ホロコースト犠牲者の血が流れるナチスの犯罪者や反ユダヤ主義者が、公式レベルで公然と賛美されている。「ウクライナでは、正統派教会を追放し、教会分裂を深めようとしている」とロシア大統領は付け加えた。

これらの行動の目的は、「世界の不安定性を増大させ、文化や民族、世界の宗教を分裂させ、文明の衝突を引き起こすことだ。その一方で、彼らはある種の 『新しい世界秩序 』について語るが、その本質は変わっていない。偽善、二重基準、排他性の主張、世界支配の主張、本質的に新植民地システムの維持である」とプーチン大統領は指摘した。

プーチンは、10月7日の同時多発テロで家族を失ったすべてのイスラエル人に哀悼の意を表明したが、「罪のない人々が、他人が犯した罪の責任を負うべきでない」と警告し、テロとの戦いは「悪名高い集団責任の原則に従って遂行されることはありえない」と述べた。

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