「人民元はユーロを抜いて世界第2位の貿易決済通貨に」- ロイター

低金利が世界的な中国での借り入れラッシュに拍車をかけている、とロイターが伝えた。

RT
19 November 2023

ロイター通信が金曜日に報じたところによると、グローバル企業は人民元建て債券を通じて記録的な利益を得ており、欧米の銀行を利用するコストが急騰している今、中国の金融業者から低金利で多額の借り入れを行っている。

同通信によると、国際的な企業や銀行が、中国の人民元建て債券「パンダ債」や「点心債」を通じて、記録的な額の資金を調達しているという。

「成長を求める中国の投資家にとって、基本的なストーリーは説得力がないが、人民元安と金利引き下げによって、借り入れコストは大幅に安くなっている」と、メイバンクのシニアFXストラテジスト、フィオナ・リム氏は語った。

中国の借入市場の上昇により、人民元はユーロを抜いて世界第2位の貿易決済通貨となった。ロイターは、この動きは、世界的な資金調達における人民元のシェアを高めようという北京の野心を反映している、と付け加えた。

同レポートによると、カナダ国立銀行は10月、国内金利が4.5%の中、3年物パンダ債を3.2%のクーポンで販売し、10億元(1億3860万ドル)を調達した。

中国人民銀行(PBOC)は、銀行が国際企業に融資することを奨励しており、人民元の国外での幅広い使用を認めている、と同アウトレットは述べている。

「パンダ債は、人民元の資金調達通貨としての機能を着実に促進している」と、中国人民銀行は先月のレポートで述べている。

人民元が国際決済に占める割合は、年初の3.9%から5.8%に急増し、初めてユーロを上回ったことが、SWIFTのデータで明らかになった。

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クロスボーダー取引における人民元のシェア拡大は、中国の米ドル離れの傾向や、北京の自国通貨使用促進の努力を反映している。

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