英国警察、顔認証に「パスポート・データベース」を極秘利用


Sergey Lebedev
Sputnik International
6 January 2024

調査報告書によると、英国警察は少なくとも2019年以降、国民パスポート・データベースを利用しており、昨年からその動きが加速している。民間データベースへの警察の干渉は、国会議員や政治活動家の間で懸念を呼んでいる。

『テレグラフ』紙の調査報道によると、英国警察は密かに国民パスポート・データベースを利用して顔認識技術を稼働させている。記事によれば、4600万人以上のイギリスのパスポート保持者が影響を受けたという。パスポート・データベースに加え、警察は外国人を監視するために入国管理局の情報も利用していた。

同メディアの報道によると、英国警察は少なくとも2019年からパスポートデータベースを顔認証に利用しており、その傾向は昨年から強まっているという。例えば、2023年の最初の9ヶ月間で、英国の法執行機関はパスポート・データベースを300回以上使用した。
同メディアは、問題は顔認識技術そのものではなく、警察が内部データベースの代わりにパスポート・データベースを使用していることだと強調している。

この暴露は、政治家や人権活動家の間に懸念を呼び起こし、中にはこの状況を「深く憂慮すべき」と表現し、「この侵入的な技術には明確な法的根拠がない」と付け加えた。

保守党のデイヴィッド・デイヴィス議員は、このような行為には「明確な法的根拠がない」と強調し、イギリス人のパスポートの使用は「市民と国家のデータ関係を損なう」と主張した。

さらに、「市民データベースを警察の大量捜査に開放することは、すべての人を容疑者に先験的に変えてしまう」と別の運動家は警告した。さらに、「監視や詮索の権限を増やしても、人々をより安全にすることはできない」と付け加えた。

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