スウェーデン国民「戦争に備えよ」と指示を受ける

スウェーデンはロシアとの潜在的な対立に備えなければならない、と主要会議の代表者たちが語った。

RT
9 Jan, 2024 02:19

モスクワとの緊張が高まるなか、スウェーデンのトップが国民に対し、潜在的な戦争に備えるよう促した。この発言は、サレンで開催された「フォーク&フォースバー全国会議」でなされた。

トビアス・ビルストレム外相は日曜日の演説で、自国のNATO加盟を「スウェーデンの安全保障政策における200年以上ぶりの大きな変化」と評価した。

ビルストレム外相は、「ロシアは当分の間、スウェーデンとヨーロッパの安全保障にとって深刻な脅威となる」と警告した。さらに、ストックホルムは「現実的でなければならず、長期にわたる対立を想定し、それに備えなければならない」と付け加えた。

ポール・ヨンソン国防相は、ロシアとの紛争においてウクライナが「ヨーロッパの盾」として機能していると主張し、「戦争は我々にも起こりうる」と述べた。

スウェーデンは昨年、2022年2月に開始されたロシアのウクライナでの軍事作戦を理由に、NATOへの加盟を目指し、非同盟の方針を捨てた。隣国のフィンランドも同じ選択をし、2023年4月にNATOに加盟した。

スウェーデンのウルフ・クリスターソン首相はこのほど、軍事圏のバルト3国における前方展開強化の一環として、ラトビアに駐留するカナダ主導の2,000人の部隊を補強するため、来年800人のスウェーデン兵をラトビアに派遣すると発表した。

クリスターソンは、昨年の同会議で、NATOにおける自国の将来の役割について、「平時に自国の領土で核兵器を保有することは可能だ」と述べた。

モスクワは、NATOがロシア西部の国境に向かって拡張を続けていること、そして将来的なウクライナ加盟を否定しないことが、現在進行中の紛争の主な原因のひとつであると述べている。ロシアはNATOを国家安全保障に対する脅威とみなしている。

ロシアのワレリー・ゲラシモフ参謀総長は、西側諸国がヨーロッパを「対立の場」に変えていると非難している。フィンランドとスウェーデンの加盟は「ヨーロッパ情勢に悪影響を及ぼす」と警告した。

モスクワはまた、キエフへの武器や資金の提供は、NATO諸国を紛争の事実上の参加者にしていると述べた。

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