エジプト「スエズ運河の収入激減」

フーシ派の攻撃により、大手荷主は航路からの船舶迂回を余儀なくされている。

RT
14 January 2024

エジプトのスエズ運河の収益は、2024年の最初の11日間で前年同期比40%減少したと、運河当局のオサマ・ラビエ代表が今週初めに述べた。

地中海と紅海を結ぶ大動脈を通過する船舶の交通量は、1月1日から1月11日の間に前年同期比で30%減少したと、同当局の責任者は木曜夜のトークショーで述べた。

ラビエ氏によると、スエズ運河を通過した船舶の数は、2023年の同期間の777隻に比べ、今年最初の11日間で544隻に減少した。

同氏は、貨物輸送の期間が少なくとも2週間長くなっている一方で、商品の配送や保険にかかる費用も増大していると指摘した。

「喜望峰は、特に悪天候や横断期間の長さを考慮すると、現時点では船舶が横断するための有効かつ安全な航路ではない」と同高官は述べ、アフリカ大陸を航行する場合、スエズ運河を通過する場合と比較して最大15日間が追加されると付け加えた。

運河はエジプトにとって主要な外貨獲得源である。近年、同国政府は商業船舶の通航を許可することで得られる収入を増やそうと懸命になっている。航路は2015年に拡大され、さらなる拡大が進行中だ。

6月、エジプトのスエズ運河は2022-2023会計年度に94億ドルという過去最高の年間収入を記録し、前年度の70億ドルを上回った。当時、15億トンの貨物を積んだ25,887隻の船舶がこの航路を通過し、過去最高を記録した。

しかし、昨年末、イエメンを拠点とするフーシ派による紅海での商業船に対する攻撃のため、世界の重要な貿易大動脈のひとつを通る貨物輸送量は28%減少した。反体制派が紅海とスエズ運河を事実上封鎖した後、攻撃はより頻繁に行われるようになった。彼らは、ガザでの敵対行為の激化を受けてパレスチナ人との連帯を示すために、イスラエルと関係があると思われる船舶を攻撃している。

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