「風は西側に逆らって吹いている」-ボレル欧州連合外務・安全保障政策上級代表

EUは、西側諸国による政策の誤りから生じる軍事的課題への対応が遅すぎることを証明した

RT
19 Feb, 2024 14:02

EUの安全保障・外交政策の責任者であるジョゼップ・ボレル欧州連合外務・安全保障政策上級代表は、日曜日に開催されたミュンヘン安全保障会議の聴衆に対し、EUの規則が必要なだけの迅速な行動を妨げていると述べた。

加盟国は「戦争状態」にあるのだから、「より早く、より良く」行動を共にする必要がある、とボレル委員長は語った。

「一緒に仕事をするためには、従うべき手続きがあり、全会一致を得る必要がある。」

「欧州の選挙がどうなっているか見てみよう。これは政治とは別の次元の話だ。

いや、3ヵ月後には戦場で物事が決まるだろう。」

ボレルは、EU加盟国が提供できるすべてのものを使ってロシアと戦うウクライナを支援することを声高に支持する人物だが、彼の発言は特にモスクワとキエフの対立に関連するものではなかった。彼は、EUに「信頼に足る能力、資金、政治的意志 」があるかどうかという質問に答えたのだ。

同大使は、ウクライナ、ガザ紛争、「グローバル・サウス」との関係など、EUが直面している大きな課題について語った。

「西側諸国に対する風は、我々に逆らって吹いていることは明らかだ。そして、私たちはナラティブの戦いに勝たなければならない」と語った。

ボレルは、中東とウクライナにおける米国とその同盟国の過ちにより、世界情勢が「西側諸国に対するその他の国々」というシナリオに変化する可能性があると警告した。

ドイツで安全保障会議が行われている間、キエフ軍はロシアの戦略的な町アブデーフカから撤退した。ロシアのドネツク人民共和国のドネツク郊外から10kmも離れていない場所にあるこの町は、ウクライナ軍によって占領された。その後、厳重に要塞化されたこの町は、ドネツクへの攻撃の発射台として使われ、その多くが民間人を標的にした。

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