「米国覇権の終焉」を意味する「ウクライナ、ガザ紛争による孤立」


Ian DeMartino
Sputnik International
24 February 2024

木曜日、セルゲイ・ラブロフ・ロシア外相は、ブラジルで開催されたG20サミットの傍らで数カ国の外相と会談し、ロシアが世界から孤立していないことをアピールした。

アメリカはロシアを孤立させ、分裂させるという目標には失敗したが、ヨーロッパを非工業化させるという明言されていない目標には成功したと、戦争特派員でアナリストのイライジャ・マニエは木曜日、スプートニクの『クリティカル・アワー』に語った。

「ウクライナでの対ロシア戦争だけでなく、ガザでの戦争、BRICS諸国の発展、上海協力機構の拡大など、世界は本当に変わりつつある。これらの兆候はすべて、アメリカの覇権の終わりの始まりというひとつの現実につながっている。

「ウクライナは敗北し、ヨーロッパは敗北した。」

さらに、ガザ紛争は、西側諸国の道徳的優越性という建前を一掃した。「戦争犯罪や人道に対する罪を犯している人々を罰するという道徳的な根拠は何もない。」今日、アメリカはヨーロッパのパートナーとともに完全に孤立している。

アメリカは戦争によってのみ生き残ることができ、その結果、NATOははるかに弱い敵対国に対処できないとき、中国との戦争を脅かすことになる、とマニエ氏は主張した。

「アメリカとイギリスは、紅海の非国家主体であるアンサール・アッラー・フーシの前で失敗している。」

共同司会のウィルマー・レオンは、ウクライナ戦争の「明言されていない」目標であると彼が考えるものを持ち出した。「ヨーロッパの脱工業化」である。

マニエはこれに同意し、ドイツが反応を拒否しているように見えることにショックを示した。「ノルド・ストリーム2パイプラインが爆破されたが、ドイツはテロ行為の調査を拒否した。エネルギーが手に入らなくなると......ヨーロッパの産業はエネルギーの安いアメリカへと移動する。」

「これは、ヨーロッパ人が理解し、自覚し、十分に承知していることだが、驚くべきことに、ヨーロッパの産業と経済を破壊するだけで、どこにも導かないこの無駄な戦争を止めようとはしていない。」

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