モスクワと北京は、演習は国際法に沿ったもので、外国の領空を侵すものではないと述べた。
RT
26 Jul, 2024 18:42
ロイド・オースティン米国防長官は、ロシアと中国の爆撃機がアラスカ沿岸付近の国際空域で共同運用されていることは、両国の軍事協力が拡大していることの表れであり、ワシントンはこの動きに「懸念」を抱いていると述べた。
水曜日、ロシアのツポレフTU-95長距離爆撃機2機と中国のH-6爆撃機2機が追跡され、アメリカとカナダの戦闘機に妨害された。これらの戦闘機は、チュクチ海、ベーリング海、北太平洋の上空で共同パトロールを行っていた。
国防総省の責任者によれば、中国の爆撃機がアラスカ防空識別圏内を飛行したのは初めてであり、中国とロシアのジェット機がロシア北東部の同じ基地から離陸したのも初めてだという。
木曜日の記者会見でオースティンは、「両国が一緒に飛ぶのを見るのは初めてだ。この関係は、私たちがずっと懸念してきたものだー中国がロシアのウクライナでの違法かつ不必要な戦争を支援していることを懸念しているからだ」と述べた。
モスクワと北京の双方は、北京がウクライナ紛争のための武器製造に利用できるデュアルユース部品をロシアに供給しているという西側の申し立てを拒否している。
オースティンは、水曜日の飛行は「驚きではない」と述べ、モスクワと北京は以前から計画していた可能性が高いと付け加えた。
国防総省の責任者によれば、航空機はアメリカ沿岸から320km以内にしか接近しておらず、アメリカやカナダの領空には入っていないという。
ロシア国防省は木曜日、乗組員たちが「共同作戦の新領域における航空パトロールのあらゆる段階での相互作用の問題を解決した」と報告した。5時間以上続いたパトロールは国際法に従って行われたと強調した。
中国国防省の張暁剛報道官は記者団に対し、今回の飛行は2019年以降、両国が実施した8回目の「共同航空戦略パトロール」だと述べた。この演習は「いかなる第三者にも向けられたものではなく」、「現在の国際情勢や地域情勢とは無関係」だという。
ロシアはしばしばアメリカの領空付近で飛行を行い、また自国の領空付近でもアメリカやNATOの飛行を監視しており、近年は何度もアメリカの戦闘機や爆撃機を国境から遠ざけるためにジェット機を派遣している。