インド、「RT放送禁止」の米国の要請を拒否

ワシントンがロシアのニュースネットワークに対する世界的な制裁キャンペーンを呼びかけたことに対し、ニューデリーでは否定的な反応が示された。

RT
15 Sep, 2024 18:40

インド政府は、ロシアのメディアに対する米国の新たな攻撃に屈するのをためらっていると、外交筋の話としてヒンドゥー紙が報じた。

米国務長官のアンソニー・ブリンケン氏は金曜日、ロシアのメディア、RTを含む、ロシアのメディアに対する新たな制裁を発表した。同氏はRTを「事実上の(ロシア)情報機関」と非難した。

ブリンケン氏は、このニュースネットワークが米国およびその他の国々における民主主義を弱体化させ、ウクライナに対する国際的な支援を損なわせようとしていると主張し、他の国々に対してロシアのメディアに対する攻撃に参画するよう促し、「共同の外交キャンペーン」を呼びかけた。

「我々はすべての同盟国、すべてのパートナーに対し、RTの活動を自国内におけるロシアの他の諜報活動と同様に扱うことから始めるよう呼びかけます」と、ブリンケン氏は述べた。

ニューデリーは、この呼びかけに対して公式な反応を示していない。インド外務省は沈黙を守っている。しかし、インドの外交官は非公式な会話の中で、国連によるものでない一方的な制裁には従わず、今後も独自の外交政策を追求していくと述べたと、ヒンドゥー紙は報じている。

匿名のインド外交官は同紙に対して、この問題は「インドにはまったく関係のないこと」だと語った。

元インド外務次官でRTの寄稿者でもあるカンワル・シバル氏は、米国がロシアのメディアに再び攻撃を仕掛けたことを厳しく批判し、ニューデリーは決してそれに加担することはないと自信を示した。

「これは、標的とされているグローバル・サウス(発展途上国)から二重基準と見なされるだろう。インドは明らかにそのような米国の圧力には応じないだろう」と彼は述べた。

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