ユーラシア開発銀行は、2024年に同地域で記録的な成長があったと報告した。

RT
6 Dec, 2024 14:36
ユーラシア経済連合(EAEU)内の経済は、ウクライナ関連の欧米の制裁や需要の高まりを追い風に急速に成長しており、ユーラシア開発銀行(EDB)によると、今年、GDPは全体で4%を超える見通しである。
木曜日に発表された2025年から2027年までの最新のマクロ経済予測によると、ロシア、カザフスタン、ベラルーシ、アルメニア、キルギスで構成される5か国の経済ブロックのGDPの合計は、2024年には4.2%の成長を遂げ、世界平均の3.2%を上回る見通しである。この報告書には、EAEUの加盟国ではないタジキスタンも含まれている。
国際環境がますます複雑かつ困難になる中、ロシア主導の経済ブロックの加盟国および中央アジア諸国は回復力を示しているとEDBは述べた。また、銀行は、今年度は、パンデミック後の回復期を除き、2012年以来ユーラシア諸国にとって最高の業績を記録したと付け加えた。
EDBのチーフエコノミストであるエフゲニー・ヴィノクロフ氏によると、この地域の名目GDPは2024年には5000億ドルを超えると予想されている。過去2年間で3%以上増加し、8000万人に達した中央アジアの人口は、今後15~20年間の経済成長を促進する可能性がある「人口動態の好機」をもたらしていると、同氏は述べた。
「中央アジア経済は主要なプレーヤーとなった。投資先として魅力的であり、活気のある販売市場であり、輸送および中継地点としての戦略的重要性も高い」と、ヴィノクロフ氏は述べた。
EDBは、世界経済が生産性の低下、需要の低迷、人口減少により減速している時期に、この状況が訪れたと指摘した。
ロシアとベラルーシの経済は、2025年にはそれぞれ2.4%、2.6%の成長を続けるだろうと述べている。また、金融機関は、産業活動と投資を原動力として、アルメニアとカザフスタンのGDPは5.5%、キルギスタンのGDPは8.7%、タジキスタンのGDPは8.4%の成長を遂げると予測している。
ロシアは、前例のない欧米諸国の制裁措置に直面する中、同盟国との貿易およびその他の経済協力の拡大に向けた取り組みを強化している。また、同国は、EAEU加盟国および地域のその他のパートナーとの貿易を、米ドルやユーロから自国通貨に積極的に切り替えている。