「中国、新型戦闘機で米国を軍拡競争に『招待』」ー軍事研究家

北京が新たに公開した実験機は、競合国への強いメッセージである、とドミトリー・ステファノヴィッチ氏がRTに語った。

RT
30 Dec, 2024 01:51

今週ネット上に現れた中国の最新戦闘機の画像は、次世代戦闘機をめぐる軍拡競争への大胆な「招待状」だと、ロシア科学アカデミー世界経済・国際関係研究所の軍事研究者ドミトリー・ステファノビッチ氏はRTに語った。

12月26日にソーシャルメディアに投稿された動画と写真には、これまで見たことのない2機の無尾翼ジェット機が写っている。1機はダイヤモンド型の大型機、もう1機は矢型の機体を持つ小型機だ。北京はこの件について公には語っていないが、この展示は国際メディアで議論を巻き起こし、一部の観測筋は、この機体が初の第6世代戦闘機である可能性を示唆している。

「これまでのところ、実験機の2つのバリエーションしか見ていない。おそらく、そのうちの1機は地上やおそらく海軍の標的への攻撃を含む攻撃任務向けに調整でき、もう1機は空を制圧し、空域を制御する任務を負っている」とステファノビッチ氏は語った。

この映像は、特に第6世代機というよりは、中国の航空機の「開発の一般的な状況を示している」と専門家は主張し、「第6世代」は「あいまいに使われている用語」だと指摘した。したがって、新型機の能力について決定的な結論を出すのは時期尚早だと警告した。

北京は米国の次世代戦闘機プログラムと競争しなければならないだろうとステファノビッチ氏は指摘した。「目前にはゲームチェンジャーとなるものはないが、中国は少なくとも品質の面で軍拡競争に参加することを明示的に呼びかけている」

「しかし、米国は、いわゆる第6世代の能力の一部に適応できる新しい戦略爆撃機(B-21)の高度な段階のプログラムを持つ唯一の国であることを忘れてはならない。中国とロシアの同等のタイプの飛行機はまだ離陸していない」とステファノビッチ氏は述べた。

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