「北京は台湾の『排除』を目指す」-台湾新総統

頼清徳新総統は陸軍士官候補生に対し、大陸は自治領である台湾の併合を国家的大義と見なしていると語った。

RT
17 Jun, 2024 00:26

台湾の頼清徳総統は、北京は自治領である島を支配するためには手段を選ばないと、将来の軍人に警告した。

日曜日に高雄で開催された台湾の最高軍事学校で演説した頼総統は、士官候補生は大陸の軍隊が直面する脅威を理解しなければならないと述べた。中華民国として知られる台湾は、世界193カ国のうち12カ国からしか主権国家として認められていない。北京の政府高官は、必要であれば武力によって台湾を中国本土と統一すると宣言している。

「最大の課題は、台湾海峡の現状を破壊し、台湾の併合と中華民国の消滅を民族の偉大な若返りの大義と見なす中国の強力な台頭に直面することだ」と頼氏は語った。

北京は頼氏を「危険な分離主義者」と非難している。先月の総統就任後、北京は台湾の「分離主義的行為」に対する懲罰と称して、台湾周辺での軍事演習を開始した。台湾軍はこれに対し、戦闘機を緊急発進させ、海軍と地上軍を厳戒態勢に置いた。

頼氏は日曜日の演説で、台湾の将来を決めることができるのは台湾人だけだと主張した。「私たちは自分たちと敵、敵と味方の区別をつけなければならない。」また、台湾軍は「最初の戦いが最後の戦いだ」という敗北主義的な態度を受け入れてはならないと付け加えた。

北京は、ワシントンと台北との接触や、台北への米軍の援助に対して、ますます抗議を強めている。

「中国は依然として平和的統一にコミットしている。しかし、この見通しは、台湾独立を求める分離主義者や外国勢力によって、ますます損なわれつつある」と、中国の董軍国防相は先月警告した。

国民党軍は1949年、毛沢東の共産革命軍との内戦に敗れ、台湾に逃れた。国連は1971年に北京政府を中国の正当な統治機関として正式に承認し、アメリカは1979年に中国本土と外交関係を樹立した。後者の合意は、ワシントンが「一つの中国」原則を認め、台湾の主権を承認しなかったことに続くものだった。

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