北京が台湾周辺で「懲罰」訓練を開始

中国の陸海空軍が 「重要目標への精密攻撃」を実践する

RT
23 May, 2024 06:25

中国人民解放軍は、台湾の独立を目指す分離主義勢力に対する「懲罰」と「警告」を目的とした一連の合同演習を台湾周辺で開始したと、木曜日のプレスリリースで発表した。

木曜日と金曜日に台湾とその離島周辺のいくつかの方角で行われ、人民解放軍の陸軍、海軍、空軍、ロケット部隊が台湾海峡で連携する訓練であると、軍の李報道官は宣言した。

李報道官は、今回の訓練は、海空戦闘態勢の合同パトロール、戦場制圧、重要目標への共同精密打撃に重点を置くと述べた。訓練では、台湾周辺に接近するほか、実戦能力をテストするため、台湾の内外で作戦を行う予定だという。

中国軍は、この訓練は「『台湾独立』勢力の分離主義的行為に対する強い懲罰」であり、「外部勢力による干渉や挑発に対する厳重な警告」でもあると述べた。

これに対し、台湾国防省は航空機、海軍艦艇、沿岸ミサイルシステムを配備して人民解放軍を監視し、奇襲訓練は地域の安定を危うくすると非難した。

台湾は、1940年代の中国内戦における民族主義勢力の最後の砦であり、それ以来、事実上の自治を維持し、自らを中華民国と称し、アメリカと同盟を結んでいる。北京は島の平和的な再統合を求めているが、台北が正式に独立を宣言した場合には軍事力を行使できるとしている。

月曜日、新たに就任した台湾の頼清徳総統は演説で、北京に対し「中華民国の存在という現実を直視」し、「台湾の人々が選んだ合法的な政府と協力する」よう求めた。さらに、台北と北京は「互いに従属するものではない」と付け加えた。

北京はこの発言を挑発的で分離主義的だと非難している。国務院台湾事務弁公室の陳斌華(ちん・ひんか)報道官は、頼氏を「結託」し、外部勢力の「手先」になっていると非難し、「対抗し、処罰する」と約束した。

Beijing launches ‘punishment’ drills around Taiwan — RT World News