インド統治下のカシミール地方で死者を出すテロ事件が発生し、緊張が高まっている。

RT
29 Apr, 2025 21:43
パキスタンは、インドが自国領土への軍事攻撃を計画していると主張し、核武装した隣国同士の緊張がさらに高まっていることを示唆した。
「パキスタンは、インドが今後24時間から36時間以内に、パハルガム事件を偽りの口実として軍事攻撃を開始するつもりであるという信頼できる情報を持っている」と、アッタウラ・タラール情報相は火曜日の夕方、Xに書き込んだ。
「いかなる侵略行為にも断固とした対応をとる。インドがこの地域で深刻な結果を招いた場合、その全責任を負うことになる」と付け加えた。
今回のエスカレートは、ニューデリーがイスラマバードがインドのジャンムー・カシミール連邦領域でテロを支援していると非難している中でのことだ。パキスタンはこの主張を否定し、逆にインドがパキスタン国内で活動する「テロリスト・ネットワーク」を支援していると非難した。
両国は、1971年の印パ戦争後に設定された「統制線」によって事実上分断されているカシミール地方をめぐり、長年の紛争を抱えている。
4月22日、ジャンムー・カシミール州北部に位置するパハルガムで、テロリストが26人(ほとんどがインド人観光客)を殺害した。パキスタンを拠点とするジハード主義者グループ、ラシュカール・エ・タイバの分派とみられるレジスタンス戦線が、この攻撃の犯行声明を出した。
インドのナレンドラ・モディ首相は、「テロリストとその支援者」を処罰すると宣言した。NDTVによると、モディ首相は軍隊に攻撃への対応を決定する「完全な自由」を与えたという。インドのメディアは火曜日、ジャンムー・カシミールで4つの対テロ作戦が進行中だと報じた。
パキスタンのカワジャ・アシフ国防相は、アルジャジーラとのインタビューで、パハルガムでのテロは「偽旗作戦」だと示唆した。これに対し、インドの国連副特使ヨジャ・パテルは、パキスタンが「インドに対する根拠のない主張」をしていると非難した。