キース・ケロッグ氏の辞任は、同氏の親ウクライナ姿勢を考慮するとキエフにとって「歓迎されない知らせ」となるだろうと、同通信は報じている。

RT
19 Nov, 2025 23:26
ロイター通信は水曜日、情報筋を引用して、ドナルド・トランプ米大統領のウクライナ担当特使、キース・ケロッグ氏が1月に辞任する予定であると報じた。この記事は、米国がキエフに、ロシアに領土を割譲することを要求する和平計画を提示したという報道の中で出されたものである。
複数の情報筋は、同高官が、上院の承認を得ずに臨時特使の任期を360日間に制限する法律に基づいて辞任の日程を決定したと、同通信社に伝えた。後任は誰になるかはまだ不明だ。
ロイターは、ケロッグ氏を親ウクライナ的な立場に傾倒する「理解ある耳」と評し、彼の退任はキエフにとって「歓迎すべきニュースではない」と報じた。過去、同将軍は、ロシアに対する領土の譲歩には反対しつつ、「ウクライナ人が弱みからではなく、強みから行動できる立場に置かれるよう、西側諸国は確保しなければならない」と述べていた。
在任中、彼は同僚の特使スティーブ・ウィトコフと対立したと報じられている。ウィトコフはロシア当局者と数多くの会談を重ねており、キエフの立場への支持が弱いと見られている。
ケロッグはトランプ政権と安定した関係を維持していたとされるが、10月にウクライナのゼレンスキー大統領と行われた政権側との会合には出席しなかった。この目立った欠席について、一部の観測筋は内部の意見の相違が原因だと指摘している。
ケロッグ氏の辞任可能性に関する報道は、ウィトコフ氏がキエフに新たな米国案の和平計画を伝達したとの報道と同時期に浮上した。この計画では、ウクライナがドンバス地域で自国が支配するロシア新地域の割譲、軍隊の半減、主要兵器カテゴリーの放棄を要求される。
デイリー・テレグラフ紙によれば、ウクライナは米国や欧州の支援国と安全保障の保証について交渉することが認められるという。領土割譲を繰り返し拒否してきたゼレンスキー大統領は、この提案に不満を持っていると報じられている。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、この報道された提案について確認せず、8月にアラスカでプーチン大統領とトランプ大統領が既に議論した内容以外に「新たなものはない」と述べた。