アメリカ銀行危機の伝染懸念で、ヨーロッパ銀行株が下落

クレディ・スイスの危機が深刻化し、欧州の主要金融機関への波及が懸念されている。

RT
2023年3月15日

米国の銀行危機が進行する中、欧州の銀行の株価は水曜日に急落した。

クレディ・スイスを含む多くの銀行株が急落したため、取引停止を余儀なくされた。スイスの大手銀行は午後の取引で28%下落し、同じく一時的に取引を停止したソシエテ・ジェネラルは12%下落した。

スイスの銀行が2日連続で史上最安値を更新したのは、最大の投資家であるサウジアラビア国立銀行が、規制上の制約からさらなる金融支援を行えないだろうと述べたためだ。

株価が初めて2スイスフラン(2.17ドル)を割り込んだため、投資銀行の株式の取引は水曜日の朝に何度も停止された。

クレディ・スイスの株価急落をきっかけに、欧州の銀行セクターの堅牢性に対する懸念が高まり、銀行セクターの売り越しが拡大した。BNPパリバは10.7%、コメルツ銀行は8.9%、ドイツ銀行は7.8%下落した。

エコノミストは、銀行の破綻がまた「不吉な展開」を迎えたと警告している。

ハーグリーブス・ランズダウンのマネー&マーケット担当のスザンナ・ストリーター氏は、「心配なのは、債券ポートフォリオに多額の含み損を抱えている銀行が、預金の引き揚げが急速に進んだ場合、十分なバッファーを確保できないかもしれないということです」と述べた。

2008年にリーマン・ブラザーズの破綻を予測した著名な経済学者ロバート・キヨサキ氏は、多くの米銀の破綻に続いてクレディ・スイスも破綻すると警告している。

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