Roman Sanin
Sputnik
2023年3月24日
ケニアが経済危機に見舞われ、自国通貨が急落している中、石油カルテルが米ドルを貯め込んでおり、アフリカの国家元首の怒りを買っている。
ケニアのウィリアム・ルト大統領は、サウジアラビアとの間で、石油を米ドルではなくケニア・シリングで購入する協定に署名した。
輸入業者による需要の増加により、アメリカ通貨の為替レートが145.5シリングに達したため、ルト大統領は、石油カルテルがこの危機に対応してアメリカドルを備蓄し、ケニア全土で燃料不足を引き起こしていると非難した。
「ドルを買いだめしている人たちは、確かに損をするかもしれない、やるべきことをやったほうがいい、2週間後にはこの市場は変わっているだろうから」とルト大統領は語った。
ケニア政府とサウジアラビア政府が燃料を信用輸入する契約に調印すれば、アメリカドルの需要は低下すると予想される。ルト大統領によれば、この措置により、「ドルの利用可能性が確保される」ことになる。
3月22日、ナイロビ証券取引所において、大統領は「今後2、3週間で、ドルの入手可能性は大きく変わるだろう、なぜなら我々の燃料会社は今後燃料をケニアシリングで支払うことになるからだ」と述べた。
ケニアは燃料の大部分をサウジアラビアやアラブ首長国連邦などの国々から輸入し、ドルで支払っている。