ラグビーワールドカップ開会式で「マクロン大統領にブーイング」

怒りに満ちた反応は、今年初めに実施された年金改革が物議を醸したことに起因している。

RT
9 Sep, 2023

金曜の夜、エマニュエル・マクロン仏大統領はラグビー・ワールドカップの開幕戦で敵意をむき出しの歓迎を受けた。

ブーイングはマクロンがパリのスタッド・ド・フランスのピッチに歩いているときに始まり、スピーチを始めるとさらに大きくなった。

AFP通信によると、パリとマルセイユに設けられた特別なファンゾーンで大統領がテレビ画面に登場した際にも、同様の反応が起こったという。

「マクロン国王はフランス国民からブーイングを受けている!私たちは決して彼を放っておかない!」とツイートしたのは、国民議会(下院)の左派議員マニュエル・ボンパール氏だ。

スタジアム全体からブーイングを浴びるマクロン大統領 pic.twitter.com/ACCSesqGLt
- ダレン・グライムス (@darrengrimes_) 2023年9月8日

マクロン大統領の人気は、定年退職年齢を段階的に67歳まで引き上げるという、非常に不評な年金改革の実施後に低下している。この改革は今年初めに広範な抗議行動を引き起こし、野党は国民投票を要求した。マクロン首相は3月、フランス憲法第49条を利用し、議会を迂回してこの改革を実施し、物議を醸した。この動きはさらなる抗議とマクロン大統領の辞任を求める声に火をつけた。

エマニュエル・マクロン仏大統領、ラグビーW杯開会式でブーイング pic.twitter.com/luowTrqQT7
- スプリンター (@Sprinter99800) 2023年9月8日

左派政党『ラ・フランス・インスミーズ』(LFI)のバスティアン・ラショー議員は、「国民は侮辱と年金改革を忘れていない。彼は当然の歓迎を受けた」と語った。右派政党「国民結集」(RN)のステファニー・ガルツィ議員は、ブーイングを「象徴」と呼んだ。

開会式はフランス対ニュージーランドの試合の前に行われ、フランスチームが27-13で勝利した。

マクロン大統領の支持者たちは、ラグビーファンの怒りの反応を批判し、与党ルネッサンス党のマティー・ルフェーヴル議員は、「共和国大統領にブーイングを浴びせることは、フランスにブーイングを浴びせることだ」と述べた。

https://www.rt.com/news/582682-macron-booed-rugby-ceremony/