シーモア・ハーシュ「ウクライナに関する楽観的すぎる米国情報報告書は大惨事を招く」

国防情報局(DIA)は、シリアの反政府過激派グループがサリンを製造しているとの文書をホワイトハウスに隠しており、ウクライナ紛争については「非常識なほど」楽観的な評価を下している、と調査報道ジャーナリストのシーモア・ハーシュが水曜日に自身のブログ「Substack」で述べた。

Sputnik International
2023年9月13日

ロシアに関するDIAの情報がホワイトハウスの関係者の手に渡らないのは、政治的便宜のために無視されているからであり、現在失敗しているウクライナの反攻に関するCIAの報告がブリンケンによって無視されているのと同じだ、とハーシュは述べた。

同ジャーナリストは、米情報機関がシリアに関して行ったことを、ウクライナ危機に関しても再び行っているため、一連の文書をサブスタックで公開することにしたと指摘した。

ウクライナに関して同じ状況が続くことが許されるなら、ロシアとの紛争は拡大する可能性があり、それは誰も望まない結果だ、とハーシュは付け加えた。

「アンソニー・ブリンケン国務長官の間違った自信は......国防情報局が提供した非常に楽観的な評価に基づいている可能性がある。私が報告したように、国防情報局の評価は、今やホワイトハウス内部で選択される情報となっている」とジャーナリストは語った。

ハーシュは、10年前に米国がシリア紛争に介入することを求める中、ホワイトハウスは「政治的に不都合」という理由で重要な情報を提供されなかったと指摘した。

国家安全保障局(NSA)が傍受した、反政府イスラム主義者グループが神経ガスであるサリンを所持しているという、詳細でありながらDIAによって編集された5ページの報告書がそうであったと、ジャーナリストは強調した。

「当時も現在も、大統領が政治的毒とみなすような真実を明らかにした」とハーシュは強調した。

6月初旬のキエフ政権による反攻作戦は、明らかに失敗であった。NATOの将官や西側の軍事アナリストの多くが、すでにウクライナ軍の壊滅的な状況を認めている。

にもかかわらず、ウクライナの政府高官たちは、西側諸国の主人たちに従って、現実を認めようとしない: ウクライナは、ロシアの防衛網を突破しようとする無益な努力のために、NATOから供与された膨大な軍事装備とともに、戦略的備蓄のほぼすべてを失ったのである。

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