ロシア「北極圏経由で中国に初のLNGを供給」-ロイター

北極海航路、アジア最大の経済大国への輸送時間を30%短縮

RT
16 Sep, 2023

ロイター通信によると、ロシアの大手エネルギー会社ガスプロムは14日、北海航路(NSR)経由の液化天然ガス(LNG)の初荷を中国に引き渡した。

データによると、バルト海のポルトバヤLNGプラントからのLNGを積んだヴェリキイ・ノヴゴロドタンカーは、8月14日に中国に向けて出港した。現在、河北省の唐山曹妃甸ターミナルに到着している。

ロシアは、東アジアとヨーロッパを結ぶ最短航路である北極海を通るNSRを主要航路にしたいと考えており、インフラ整備に多額の投資を行っている。

モスクワのアレクセイ・チェクンコフ極東・北極圏開発相によれば、スエズ運河に代わるものとしてモスクワが宣伝してきたNSRは、すでに本格的な国際幹線であり、世界的な輸送回廊とみなすことができるという。

水曜日にウラジオストクで開催された東方経済フォーラムでRTのインタビューに応じたチェクンコフ大臣は、世界経済の大部分がNSRに依存していると述べた。

「現在『非友好的』と見なされている国々を含め、我々の液化天然ガスを受け入れてくれるすべての国々......海運の激しさは今後7年間で何倍にもなるだろう」と大臣は述べた。

北極海域を通るルートは難易度が高いが、これを利用すれば、地中海やスエズ運河を通る南ルートと比べ、航海期間を2週間、つまり約30%も短縮できる可能性がある。

https://www.rt.com/business/582974-russia-arctic-lng-first-shipment-china/