EU通商代表部「中国とのデカップリング」を否定

しかし、北京との貿易は「非常に不均衡」であるため、ブリュッセルは自らを守る必要がある、とバルディス・ドンブロフスキス氏は述べた。

RT
23 Sep, 2023

欧州委員会のヴァルディス・ドンブロフスキス副委員長は土曜日、上海で開催されたバンド・サミットで演説し、EUは最大の貿易相手国である中国との経済関係を断ち切るつもりはないが、自らを守る必要があると述べた。

ブリュッセルの通商担当委員でもあるヴァルディス・ドンブロフスキス副委員長は、EUと中国の関係について、2022年に欧州が約4,000億ユーロ(約4,270億ドル)の貿易赤字を記録した一方で、輸出入総額は8,650億ユーロを超え、過去最高を記録したことから、「非常にアンバランス」であると述べた。

「脱リスクはデカップリングではない。そして、EUは中国から切り離すつもりはない」と同高官は説明し、EU圏は「その開放性が悪用されるような事態にも自らを守る必要がある」と付け加えた。

この発言は、来週北京で予定されている、何立峰副首相を含む中国の指導者たちとの重要な話し合いを前にしたものだ。

「EU加盟国間で開かれた市場を創造することは、EUの創設理念のひとつである。我々はまた、自由で公正な世界貿易を約束し、ここでのキーワードは『公正』である」と、現在4日間の中国訪問中のドンブロフスキス外相は述べた。

「これは、一部の戦略的製品に対する戦略的依存を最小化することを意味する」と付け加えた。

EUのトップ交渉官は、中国との関係を強化し、貿易問題を管理し、世界的な課題に対処することを約束した。

ドンブロフスキス委員長は、27カ国からなるEUは「一部の戦略的製品」への依存を最小限に抑え、「開かれた戦略的自主性」を維持するために比例的かつ的を絞った行動をとるべきだと強調した。

EU通商代表部によると、北京とブリュッセルは、食糧安全保障、気候変動、債務危機といった世界的な問題に取り組むべきだという。

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