プーチン大統領「新年の辞で2023年を『ロシアの国益と安全保障を守った年』と呼ぶ」


Ilya Tsukanov
Sputnik International
31 December 2023

大統領は、モスクワより9時間早く新年を迎えたロシア極東のカムチャッカで放映されたビデオ演説で、年末恒例の発言を行った。

「2023年はロシアが国益をしっかりと守った年だった。」これは、ロシアのプーチン大統領が日曜日にテレビで行った演説の中で、去りゆく年をこのように表現したものである。

「私たちは2023年を見送り、まもなく歴史の一部となる。去る年、我々は懸命に働き、多くのことを成し遂げ、我々の共通の成果を誇りに思い、成功を喜び、我々の国益、自由と安全、我々の価値観の防衛に揺るぎない支柱であり続けた」とプーチン大統領は語った。

プーチン大統領は、ロシアの運命に対するロシア人の関心が、ロシアを団結させる主な要因であるとし、国民は「ロシアが通過しつつある歴史的段階の途方もない重要性と、ロシア人一人ひとりが感じている祖国に対する『巨大な責任』を深く理解している」と述べた。

「私たちは祖国の確かな発展と国民の幸福を確保し、さらに強くなっていくだろう。我々は共にあり、これこそがロシアの未来にとって最も信頼できる保証である」とプーチンは語った。

ソビエト連邦、そしてその後のロシアや他のポストソビエト諸国では、毎年12月31日の午前0時前にテレビで新年の辞を述べるという伝統が、1971年のレオニード・ブレジネフ政権下で始まり、ミハイル・ゴルバチョフ、ボリス・エリツィン、ウラジーミル・プーチン、ドミトリー・メドベージェフ(2008年から2012年まで)、そして2013年からは再びウラジーミル・プーチンが続けている。多くの家庭では、真夜中が近づくと演説を見るのが恒例となっており、毎年45〜55%のロシア人が演説を見るためにチャンネルを合わせている。

日曜日の演説は、ウクライナでロシアに対する本格的なNATOの代理戦争が続く中、プーチンがロシア人に演説した2回目のものだった。昨年の演説で、プーチンは2022年を「困難だが必要な決断の年」であり、「ロシアを弱体化させ分裂させる手段としてウクライナとその国民を冷笑的に利用」しようとする西側諸国の企てに直面して、「ロシアの完全な主権と社会の強力な統合に向けた重要なステップの年」と呼んだ。

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