ポール・クレイグ・ロバーツ「中東紛争をエスカレートさせるアメリカ」


Paul Craig Roberts
12 January 2024

私の予想通り、ワシントンは紛争をイランに向けて動かしている。

国際司法裁判所でのイスラエルの裁判から話題をそらすために、ワシントンはこの瞬間を選んでエスカレートさせたのだ。いずれにせよ、ワシントンの新保守主義者たちは、イスラエルとハマスの戦争が始まった当初から、エスカレーションを意図していた。

https://www.unz.com/mwhitney/major-escalation-biden-launches-war-on-yemen/

2001年の9.11以来、ワシントンの新保守主義者の支配が、最終的にハルマゲドンに至るエスカレーションへの道を歩むことを保証していることは明らかだった。 世界は、アメリカの政治家階級と知識人階級が明確かつ誠実に考えることができないために、犠牲となるのだ。 ハルマゲドンに近づいているのは、アメリカの外交政策が平和ではなくイスラエルの膨張に奉仕しているからだ。

ワシントンは今、イエメンへの空爆と海上攻撃を開始した。サデ、ズバイダ、アブス、バニ、サナ、フダイダ、そしてタイズがアメリカ軍によって攻撃され、議会の承認なしにまた新たな戦争が始まった。『ニューヨーク・タイムズ』紙はもちろん、紛争の拡大を、イスラエルへの輸送を妨害したフーシ派のせいだと非難している。 運が良ければ、ワシントンの愚か者は中東のアメリカの傀儡をすべて倒すだろう。 バーレーンの人々でさえ、イエメン領土に対するワシントンの攻撃にバーレーンが参加していることに抗議している。

アメリカの攻撃を受けて石油価格は上昇した。 サウジアラビアやオマーンといった石油王国は、フーシ派に対してワシントンと協調した結果、揺らぎを感じ始めている。 ホワイトハウスは、無謀なのはフーシ派の攻撃であり、ワシントンの攻撃ではないと言っている。『ニューヨーク・タイムズ』紙をはじめとする西側メディアは、すべての責任をフーシ派に押し付けることに躍起になっている。フーシ派は、米英によるイエメン攻撃の結果、「すべての米英の利益が合法的な標的となった」と発表した。これが何を意味するかはおわかりだろう。

https://sputnikglobe.com/20240112/joint-us-uk-assault-on-houthis-heres-the-latest-1116126864.html

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