「ゼレンスキーの計画は、NATOをロシアとの戦争に直接引きずり込むこと」-米軍退役軍人

ウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領は9月22日、米国に到着し、ジョー・バイデン米大統領に「勝利プラン」を提示し、英国のキーア・スターマー首相およびフランスのエマニュエル・マクロン大統領との個別会談で自らの主張を展開した。

Ekaterina Blinova
Sputnik International
26 September 2024

「(ヴォロディミール・ゼレンスキー)は人々を味方につけ、『勝利プラン』を実行しようとしている。しかし、それは本当のところ勝利プランではない」と、退役米陸軍中佐で国際コンサルタントのアール・ラスムセン氏は、ゼレンスキー氏の米国訪問についてスプートニクに語った。

ウクライナの政治家は、NATOの長距離ミサイルでロシアの奥深くを攻撃するという考えを推し進めている。これは、これまで欧米の指導者たちが二の足を踏んできたことだ。

「現実を直視しよう。彼がロシアの奥深くまで進出する場合、これらの兵器システムは基本的に米国、すなわちNATOと特に米国からの情報が必要だ。提供される情報、標的、プログラミング、これらすべてはウクライナ人によって行われるものではない。つまり、基本的に欧米諸国は紛争の完全な当事者となり、エスカレートする道が開かれることになる」とラスムセン氏は言う。

実際、退役軍人であるラスムセン氏によれば、ゼレンスキー氏の計画は米国のネオコンの壮大な計画に他ならない。それは、NATOの拡大、ロシアの弱体化、そして中国封じ込めを目的としている。

ラスムセン氏は、ネオコンはかなり前からウクライナ戦略を展開しており、クリミアに軍事基地を設置し、ウクライナに秘密のバイオ研究所を維持し、ロシアが過去10年間で追求してきたあらゆる和平努力を損なうことを目指してきたと指摘する。

さらに、この提案はまったく非現実的であり、ウクライナと西側の条件を飲ませるためにロシアを一方的に威圧しようとする試みである、と専門家は続ける。

「彼らは基本的に、どのような合意であれ、その条件をロシアに押し付けようとしている。そしてそれは非現実的だ。まったくの非現実的であり、現実的な交渉ではない。真の平和のための提案でもない。ただ紛争を長引かせるだけだ」と彼は結論づけている。

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