「米国の輸出シフト」-バイデン政権下、ガスがマイクロチップに取って代わり、輸入は石油が圧倒的


Sputnik International
13 October 2024

ジョー・バイデン大統領の任期中、米国の輸出における上位5大収入源からマイクロチップがガスに取って代わられ、また、米国自体が世界市場への石油の主要供給国であるにもかかわらず、石油が輸入の主要5品目に登場した。スプートニクは、米国統計局のデータを調査した結果、このように算出した。

それゆえ、今年最初の8か月間における米国の主な輸出品は、828億ドル相当の石油と、811億ドル相当の民間航空機およびその部品であった。しかし、スプートニクの計算によると、販売増加率からみて、航空機および部品は今年末までに「黒い黄金」を追い抜くことになる。

また、トップ5には石油製品(1210億ドル)、乗用車(607億ドル)、ガス(600億ドル)も含まれる。

ドナルド・トランプ大統領就任後、民間航空機が首位(720億ドル)となり、石油製品が2位(578億ドル)、石油(498億ドル)、電子集積回路またはマイクロチップ(464億ドル)が続いた。2024年にはガスに首位の座を奪われたが、乗用車(463億ドル)が続いた。

1月から8月までの輸入では、主な品目は乗用車と石油、それにタブレットとノートパソコンであった。同庁の計算によると、これらの品目は2024年末まで首位を維持する。米国の乗用車購入額は2266億ドル、石油輸入額は1784億ドル、タブレットとノートパソコンは1371億ドルに達する。また、上位5位にはワクチンと血清(1126億ドル)とスマートフォン(1114億ドル)も含まれる。

米国は世界最大の石油産出国であるにもかかわらず、バイデン政権下で海外からの石油の積極的な購入を開始した。トランプ政権下では、米国は自動車、タブレット、ラップトップ、スマートフォン、ワクチン、特殊機器を輸入し、2024年にはこれら製品がトップ5から脱落した。

合計すると、今年末までに米国は2兆8000億ドル相当の商品を輸出する予定であり、そのうち民間航空機と石油がそれぞれ6.2%、石油製品が5.8%、乗用車とガスが2.9%を占める。米国の輸入額は3兆2200億ドルに達し、そのうち7%が自動車、5.5%が石油、4.3%がタブレットおよびラップトップ、3.5%がワクチンおよびスマートフォンとなる。

バイデン大統領の任期中の貿易総額は、2021年が10兆4400億ドル、2022年が10兆4800億ドル、2023年が10兆6200億ドル、2024年が10兆5300億ドルとなり、総額は42兆7000億ドルに達する。

11月5日に実施される米国大統領選挙では、世界貿易が注目トピックの一つとなっている。共和党からは他国との貿易において強硬な保護主義政策を主張するドナルド・トランプ前大統領が、民主党からはこの問題についてより柔軟な立場をとるカマラ・ハリス副大統領が代表として出馬する。

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